◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント ◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)契約フリーの蛭田みな美。彼女のキャディバッグの中身をのぞいてみると、「私、契約選手みたいですよね」と本人がおどけるほど、ピン…

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント ◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)
契約フリーの蛭田みな美。彼女のキャディバッグの中身をのぞいてみると、「私、契約選手みたいですよね」と本人がおどけるほど、ピンのクラブがズラっと並んでいた。

ドライバーは「G430 MAX」から「G440 LST」に。「キャリーが5yd伸びました」とその飛びに魅力を感じただけでなく、「ボールの高さもスピン量も数字が良かったです。打ちたい球筋をしっかりと出せます」と総合的に評価。“MAX→LST”はだいぶ見た目の変化がありそうだが、「違和感なかったですね。そこも替えられた理由かもしれないです」

沖縄の開幕戦では3番ウッドを入れていたが、ツアー2戦目で早くも4番ウッド(ピン「G440 MAX」)に替えた。

「元の3番ウッドが飛び過ぎていたのもあって、そこでだいぶスコアを失っていたんですよね。もうちょっとコントロールできるものを求めて、開幕戦を終えてフェアウェイウッドを見直したんです。ロフト17度にしたら、球も上がってくれて、グリーンで止まってくれます」。7番ウッドも同時にG440 MAXへ替えた。

さらに開幕戦からの変更として、ピンの「i210」アイアンを、同「ブループリント S」へ。

「i230も試している中で、“ブルプリ”を打ったら一番飛距離が出たんですよね。同じロフトで距離が出るなら、飛ばないより飛んだほうがいいかなって。打感も良かったし、これなら替えられるってなりました」。初優勝をつかんだ思い入れのあるアイアン(i210)を超えるものに出会い、満足げ。シャフトはそのままKBSツアー90(R)を挿した。

14本の中で、パターだけテーラーメイド。世界ランキング1位の男子プロ、スコッティ・シェフラーと同じ、クランクネックタイプの「スパイダー ツアーX」を愛用している。

そしてボールを新しくタイトリストの「プロV1x」(以下X)に替えた。実は開幕戦は新モデルの「プロV1」(以下V1)だったが、2戦目で「X」にスイッチした形となった。
「冬に新ボールをテストしたときは、『V1』のほうが『X』に比べてドライバーのスピン量が少なかったんです。『V1』は2300~2400回転で収まっていて、『X』だと2800回転ぐらいいっちゃっていました。それで今季は『V1』で行こうとなったのですが、実際に開幕して気温が上がると、『X』のほうがスピンが安定していた。アプローチも『X』のほうが入りましたし、アイアンも『X』のほうが球が浮くしスピンが入る。それで結局『X』にしました」。試合を終えてギアの戦略を見直す。やはり、このような選手が安定して成績を残せるのだろう。

<蛭田みな美の14本>
ドライバー:ピン G440 LST(9度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI プロホワイト1K(重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:ピン G440 MAX(4番 17度、7番21度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI プロホワイト1K(重さ50g台、硬さS)
ユーティリティ:ピン G440 ハイブリッド(5番26度、6番30度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI プロ1K ハイブリッド(重さ70g台、硬さS)
アイアン:ピン ブループリントS(6番~W)
シャフト:KBSツアー(重さ90g台、硬さR)
ウェッジ:ピン グライド4.0(50度、52度)、ピン グライドプロ(58度)
シャフト:KBSツアー(重さ90g台、硬さR)
パター:テーラーメイド スパイダーツアーX