大相撲の春巡業が30日、三重・伊勢市の伊勢神宮で始まった。横綱・豊昇龍(25)=立浪=は約800人の前で雲竜型の奉納土俵入りを披露。新横綱の春場所を右肘痛などで途中休場したが「終わったことは終わったこと。次のことしか考えていない。そういう…
大相撲の春巡業が30日、三重・伊勢市の伊勢神宮で始まった。横綱・豊昇龍(25)=立浪=は約800人の前で雲竜型の奉納土俵入りを披露。新横綱の春場所を右肘痛などで途中休場したが「終わったことは終わったこと。次のことしか考えていない。そういう気持ちで巡業にも出てきている」と、夏場所(5月11日初日・両国国技館)への切り替えを強調した。
土俵入り後の幕内トーナメント戦では患部にサポーターを着け、大関・大の里との決勝を制して優勝を果たした。右肘は完治はしていないというが「痛い、痛いと言ったら言い訳になる。休んでいる場合ではない。やりながら治すしかない」と覚悟をにじませた。今後は状態を見ながら稽古を本格化させていく考えで「巡業で体を整えて立て直して、5月(夏)場所に向けて準備していく」と誓った。(林 直史)