ルーキー荘司宏太の好投はヤクルトにとって明るい材料の1つだ(C)産経新聞社 ヤクルトが敵地・東京ドームで開幕3連敗を喫した。初戦は奥川恭伸、2戦目は吉村貢司郎、3戦目は高橋奎二と期待の3投手を送り込んだが、守備のミスや犠打失敗、けん制アウト…

ルーキー荘司宏太の好投はヤクルトにとって明るい材料の1つだ(C)産経新聞社
ヤクルトが敵地・東京ドームで開幕3連敗を喫した。初戦は奥川恭伸、2戦目は吉村貢司郎、3戦目は高橋奎二と期待の3投手を送り込んだが、守備のミスや犠打失敗、けん制アウトになる場面もあり、前年のセ・リーグ王者から1勝も奪うことができなかった。
【動画】ルーキー左腕・荘司宏太が巨人相手に無失点デビュー!三振を奪うシーン
それでも、悲観的なことばかりではない。村上宗隆ら主力が相次ぐ故障に見舞われている中、新たな戦力が躍動するなど投打で明るい材料もあった。収穫は3つある。
1つ目として、投手陣では初の開幕投手に抜擢された奥川恭伸が、走者を背負いながらも最速151キロの直球とスライダーなどを駆使して要所を締め、6回7安打無失点と好投。勝利投手にはなれなかったが、ピンチでも動じない持ち味を発揮し、次世代エースとして嘱望されてきた右腕が先発ローテの柱として期待が持てる投球を披露した。
2つ目は、ドラフト3位ルーキーで開幕1軍入りを果たした荘司宏太が2試合で2イニング無失点5奪三振の好投を見せたのが大きな収穫だった。守護神候補のマイク・バウマンが上半身のコンディション不良で離脱し、昨季チーム最多の60試合登板を果たした大西広樹が調整遅れとなるなどリリーフ陣に不安が残る中、左腕は堂々たる投球だった。今後の勝ちパターン入りへの期待もかかる。
3つ目は打線の収穫だ。プロ5年目の赤羽由紘がこの3連戦で3試合連続安打と気を吐いた。28日の試合では5回に先制適時打を放ち「内野が前進していましたし、甘い球は積極的に打ちにいきました」とコメント。初球から果敢にバットを振って結果を残した。
さらに、30日の試合ではマルチ安打を放って存在感を示し、一塁へ気迫のヘッドスライディングも見せた。山田哲人が抜けた二塁、塩見泰隆が抜けた中堅も守り、内外野どこでも守れるユーティリティ性も大きな魅力だ。
ヤクルトの開幕3連敗は2021年以来4年ぶりだが、この年は最終的にリーグ優勝と日本一を勝ち取っている。そんな“吉兆”を味方に、4月1日からの本拠地開幕3連戦(対広島)で出直しを図りたい。初戦はベテラン45歳の石川雅規が先発予定。まずは神宮球場で今季1勝をつかみ取る。
[文:別府勉]
【関連記事】ブレイク寸前で起こった“悪夢”――燕24歳が好調時に感じた「変化」…今季こそ飛躍のとき
【関連記事】「40発は夢じゃない」話題の燕ドラ2モイセエフは何がすごい? 球界OBが徹底解説「高卒のフリーバッティングじゃない」