「ボートレースクラシック・SG」(30日、若松) 若松にニューヒーローが舞い降りた。1号艇で人気を集めた佐藤隆太郎(30)=東京・115期・A1=がイン速攻で快勝。通算では15回目の優勝をSG初優出、初優勝で勝ち取り、優勝賞金4200万円…

 「ボートレースクラシック・SG」(30日、若松)

 若松にニューヒーローが舞い降りた。1号艇で人気を集めた佐藤隆太郎(30)=東京・115期・A1=がイン速攻で快勝。通算では15回目の優勝をSG初優出、初優勝で勝ち取り、優勝賞金4200万円を獲得した。2着には地元の塩田北斗(福岡)が続き、同じく地元でSG初制覇を狙った西山貴浩(福岡)は一歩及ばず3着。悲願のタイトル獲得は持ち越しとなった。

 ボートレースクラシックは、1966年に平和島で鳳凰(ほうおう)賞競走として産声を上げた伝統ある大会。令和の世に、佐藤がSG初優出&初優勝の離れ業で誉れ高い鳳凰の翼を授かった。

 序盤の春の陽気から一転して、優勝戦は気温5度という極寒のコンディション。凍え切った若松の水面を疾風迅雷の激走で駆け抜けた。

 超抜に仕上がった30号機が相手で、インから0台Sを決められては、百戦錬磨のライバルでも全く付け入る隙もない。「塩田さんが見えてターンは少し握り気味になったけど、後ろを見たら誰もいなかったのでホッとした」とイン先マイからぶっちぎりの先頭でゴール。一気にヒートアップしたスタンドの大歓声を背に、初のSGタイトルをつかみ取った。

 昨年8月のメモリアル(まるがめ)でSG初出場以来、SGはこれまでわずか1勝で全て予選落ち。だが、一般戦で7回の優勝と実績を積み上げ、地力でつかみ取ったSGの大舞台でついに才能が開花した。「優勝戦もここを取る、取らないでは大きく違うので、自分にプレッシャーをかけて、(タイトルを)取り切るという気持ちで行った」と自らの殻を突き破り、絶好のチャンスを最後まで逃さなかった。

 SG覇者の称号を得て、「グランプリは毎年ずっといけるようにしたい」と新たな戦いの地へ飛翔(ひしょう)する東都のニューヒーロー。幸運を呼び込む鳳凰のごとく、全国のファンに笑顔を届けていく。