ブレグマン加入で弾き出された吉田にチャンス? 右肩の回復が遅れ、負傷者リスト(IL)で開幕を迎えたレッドソックスの吉田正尚外野手に代わり、開幕からDHを務めるラファエル・デバース内野手が大不振だ。指揮官は引き続きDH起用する方針を示唆してい…

ブレグマン加入で弾き出された吉田にチャンス?

 右肩の回復が遅れ、負傷者リスト(IL)で開幕を迎えたレッドソックスの吉田正尚外野手に代わり、開幕からDHを務めるラファエル・デバース内野手が大不振だ。指揮官は引き続きDH起用する方針を示唆しているが、今後の成績次第では吉田の“待望論”が浮上するかもしれない。

 デバースは29日(日本時間30日)までの開幕3試合にDHとして出場するも、12打数無安打の10三振と、バットが空を切り続けている。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は29日(日本時間30日)、自身のX(旧ツイッター)に「デバースは開幕3試合で10三振を喫し、MLB記録を樹立してしまった」と伝えた。

 さらに米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」も29日(同30日)の記事で、この不振を取り上げた。デバースは通訳を通じて「私は自分の仕事をできていないことを理解している。でも、全てが好転することも分かっている」とコメントしたという。アレックス・コーラ監督は29日(同30日)の試合前に「ラフィー(デバース)はDHを務める。私たちは話し合いを行った。考えすぎてほしくない。彼は大丈夫だ」と語り、今後も三塁ではなくDHとして固定する方針を明かした。

 今オフ、レッドソックスはアストロズからFAとなっていたアレックス・ブレグマン内野手を獲得。三塁を守るデバースは守備に不安があることから、DHとして起用するプランが浮上した。昨季DHとして出場していた吉田は、昨年10月に右肩関節唇の修復手術を受けた影響で調整が遅れていたこともあり、DHのポジションを奪われる形で負傷者リストで開幕を迎えることとなった。

 とはいえ吉田はオープン戦11試合で打率.286、1本塁打7打点と一定の結果を出していた。昨季は大半がDHとしての出場で、打率.280、10本塁打56打点とやや物足りない結果で、トレード説が浮上するなどチーム内の立場は厳しくなっていた。だが、ライバルの不振で再びレギュラーの座を奪い返すチャンスが巡ってくる可能性はありそうだ。(Full-Count編集部)