プロボクシングの「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 137」(6月15日、大阪・エディオンアリーナ大阪第2)の対戦カードが30日、東京・文京区の東京ドームシティ内で発表された。プロモーターの大橋ジム・大橋秀行会長は…
プロボクシングの「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 137」(6月15日、大阪・エディオンアリーナ大阪第2)の対戦カードが30日、東京・文京区の東京ドームシティ内で発表された。プロモーターの大橋ジム・大橋秀行会長は記者会見で「グリーンツダジムの協力を得て、初めて大阪でフェニックスバトルを開催します。これをきっかけに地方でも興行を行っていきたい」と話し、東京や大阪、静岡以外の地区での興行にも意欲を示した。
「ウチのジムには井上尚弥、武居由樹という世界チャンピオンもいるし、タイミングが合えば、エキシビションなども。子供たちに生のボクシングのすごさを間近に見てもらいたい。将来、井上尚弥になれるよう、夢を見てもらいたい」と大橋会長は夢プランも明かした。
大橋ジムではこれまで東京のほか、静岡や韓国でも興行を行ってきたが、大阪は初めて。6月の大阪興行では、ジムに在籍する関西出身の4選手が出場する。メインイベントに登場する東洋太平洋スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王者・中嶋一輝(大橋)は奈良県出身。同級15位・大嶋剣心(一力)との3度目の防衛戦に向け、「地元が関西なので、ありがたかった。初めての関西での試合を盛り上げたい」と意欲。2024年2月に中川麦茶(一力)との王座決定戦を判定で制した中嶋は、8月に和気慎吾(FLARE山上)を2回KO勝ちで下して初防衛を決めると、12月には元WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・辰吉丈一郎の次男・辰吉寿以輝(大阪帝拳)に2回TKO勝ちした。現在、WBC5位、WBA11位と世界ランカーでもある。大嶋はバンタム級時代を含めて3度目のベルト挑戦。スーパーバンタム級転向後は初のタイトルマッチとなる。「ベルトはボクサーの名刺。今回、絶対に取りたい」という挑戦者に、中嶋は「絶対にKOで勝って防衛したい」と闘志をたぎらせた。
戦績は31歳の中嶋が17勝(14KO)2敗1分け、29歳の大嶋が9勝(5KO)3敗1分け。
会見にはアンダーカードに出場する大橋ジム所属選手も出席。セミファイナルのスーパーフライ級(契約体重52・0キロ以下)ノンタイトル8回戦で湊義生(JM加古川)と対戦する元東洋太平洋フライ級(50・8キロ以下)王者・桑原拓は、昨年5月に当時WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に挑戦し判定負け。今月11日にハムソン・ラマンダウ(インドネシア)に5回KO勝ちを収め、再起を果たしたばかりだ。
「前回の感覚を残したまま練習に入れるので、試合間隔が短いのはプラス」と話す桑原は大阪市出身。「ずっと関西で試合がしたいと思っていたので、もらったチャンスに、力の差を見せつけて勝って、先に進みたい」と力を込めた。
今月25日の「フェニックスバトル131」でプロ3連勝を決めた坂井優太は兵庫県、田中将吾は大阪府生まれ。6月の大阪興行ではともにノンタイトル8回戦を戦う(対戦相手はともに未定)。「地元が近いので、より色々な人に見てもらえるから、モチベーションが上がります」と坂井。“浪速の激闘王”と大橋会長に命名された田中は「ずっと地元で試合がしたかったので、今回、大阪で試合があると聞いて、大橋会長に(出場を)お願いしました」と明かした。