(30日、第97回選抜高校野球大会決勝 横浜11―4智弁和歌山) 互いの強力打線を相手に、ピンチでの速球の精度の差が勝敗を分けた。 横浜先発の織田は得点圏に走者を置いても、臆せず速球を続けた。同点の三回2死三塁では相手3番の山下を、五回2…

 (30日、第97回選抜高校野球大会決勝 横浜11―4智弁和歌山)

 互いの強力打線を相手に、ピンチでの速球の精度の差が勝敗を分けた。

 横浜先発の織田は得点圏に走者を置いても、臆せず速球を続けた。同点の三回2死三塁では相手3番の山下を、五回2死二塁も1番藤田を詰まらせ、いずれも遊ゴロ。確実に制球した。六回途中まで1失点で試合を作った。

 智弁和歌山の渡辺は、三回に阿部葉へ許した勝ち越し二塁打、六回に駒橋に浴びた適時打は、いずれも速球が浮いてしまった。(福角元伸)

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 ▼前年の明治神宮王者の選抜優勝2度は史上初

 横浜は松坂大輔を擁した第70回(1998年)以来となる2度目の秋春制覇を達成。明治神宮大会王者が翌春の選抜を制した例はほかに岩倉(東京)、報徳学園(兵庫)、大阪桐蔭がある。