(30日、第97回選抜高校野球大会決勝 横浜11―4智弁和歌山) 横浜(神奈川)が19年ぶり4度目の選抜大会優勝を決めた…

(30日、第97回選抜高校野球大会決勝 横浜11―4智弁和歌山)

 横浜(神奈川)が19年ぶり4度目の選抜大会優勝を決めた。春夏の甲子園で通算6度目の優勝となる。

 率いたのは卒業生の村田浩明監督(38)だ。自身も高校2年生の時、同級生の涌井秀章(現中日)とバッテリーを組んで選抜大会決勝の舞台に立ったが、敗れた。

 それから22年。今度は指導者として、母校の横浜を春の頂点に導いた。

 「たくさんの方々の支えがあって、選手たちが躍動してくれた。本当に横浜高校の絆を感じた」

 小学6年生だった1998年、甲子園で春夏連覇を達成した松坂大輔さんらのチームに憧れた。

 横浜に入学し、3年生では主将も務め、夏の甲子園でチームは8強に進んだ。日体大を卒業して体育教師になったが、母校には戻らなかった。

 「神奈川の県立高は60年近く甲子園に出ていないと聞き、挑戦しようと思った」

 2013年に神奈川県立白山高で監督に。部員が4人しか集まらなかったチームを立て直し、18年夏の地方大会で8強に導いた。

 転機は19年。横浜で当時の監督が暴力などの不祥事を理由に退任。高校時代の監督だった渡辺元智さんから「お前しかいない」と言われ、20年から母校で指揮を執ることになった。

 甲子園通算51勝の渡辺さんらが築いた相手を徹底的に分析する野球をめざした。一方、部員たちとのコミュニケーションも変え、昨年末にはお笑い大会を開催。自身も司会を買って出るなどし、選手との距離を縮めた。

 昨秋からの公式戦の連勝も20に伸びた。次の目標は、横浜では松坂さん以来となる27年ぶりの春夏連覇だ。

 「春はまだ通過点。夏には本当に完成したチームで、また甲子園に戻ってきて、しっかりと目標を定めてがんばりたい」(中嶋周平、坂上武司)