「選抜高校野球・決勝、横浜11-4智弁和歌山」(30日、甲子園球場) 横浜が快勝し2006年以来19年ぶり4度目の優勝を果たした。明治神宮大会との“秋春連覇”は“松坂世代”の1998年・横浜を含む過去4校で、2度目の秋春連覇は史上初。昨秋…
「選抜高校野球・決勝、横浜11-4智弁和歌山」(30日、甲子園球場)
横浜が快勝し2006年以来19年ぶり4度目の優勝を果たした。明治神宮大会との“秋春連覇”は“松坂世代”の1998年・横浜を含む過去4校で、2度目の秋春連覇は史上初。昨秋からの公式戦連勝を「20」に伸ばした。
横浜は4投手の継投で相手の反撃を防いだ。先発・織田翔希(2年)は3-1の六回1死三塁、カウント2-2の場面で降板。2番手でこの大会2度目の登板となった片山大輔投手(3年)が相手の4番・福元聖矢(3年)を1球で空振り三振。さらにここで左翼を守っていた背番号1の奥村頼人(3年)がマウンドへ。5番・荒井優聖(2年)の打球は中堅に落ちそうな強い打球だったが、前進した主将の中堅・阿部葉太(3年)がダイビングキャッチ。ピンチを防ぎ、その裏の6得点につなげた。
試合後、村田監督は織田の降板について「爪がもうダメでした。あいつ隠しました、きょう。でも強くなりましたね。隠しておかしいなと思ったんで、スパッと代えました。よくやりましたよ」と理由を説明するとともに右腕の成長をほめた。
1球で抑えた片山については「織田、奥村(頼)という投手が目立ってますけど、うちには片山、前田、山脇、山本、野手からの小野、池田と、ピッチャーがいつでもいけるような準備を常日頃からしている。試合に出られなくても必死に練習して、いつか出たときにと準備してきたのが、1球に思いが伝わったと思う」と最敬礼。片山起用時は前進守備隊形を敷いたが「1点取られてもしょうがないというところで攻める意識づけをさせたかった。片山がよく流れを持ってきてきてくれて、よく踏ん張ってくれて。あれが大きな勝敗を分けたかなと思います」と称賛した。