1試合3本塁打と打ちまくったジャッジ。(C)Getty Images 衝撃的な展開にニューヨーカーたちも熱狂した。 現地時間3月29日にヤンキースタジアムで行われたブリュワーズ戦で、ヤンキースは20-9と大勝。初回に3者連続初球本塁打を含む…

1試合3本塁打と打ちまくったジャッジ。(C)Getty Images
衝撃的な展開にニューヨーカーたちも熱狂した。
現地時間3月29日にヤンキースタジアムで行われたブリュワーズ戦で、ヤンキースは20-9と大勝。初回に3者連続初球本塁打を含む1イニング4発の猛攻を見せたチームは、記録ずくめのビッグイニングを作ってライバルを退けた。
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猛打がさく裂した。先頭のポール・ゴールドシュミットが左中間への初球先頭打者弾で口火を切ると、続くコディ・ベリンジャーもふたたび初球を捉えて右中間へ特大ソロをマークする。
そして、主砲アーロン・ジャッジも続く。相手先発で、昨季まで同僚だったネストル・コルテスの投じた初球を三度捉えた打球は、左翼スタンドをオーバー。これで投球数が記録されるようになった1988年以降で史上初となる「初回先頭打者から三者連続での初球本塁打」が達成された。
打線の核がいきなり火を噴いた重量打線はどうにも止まらない。その後、ジャッジが自身3度目の1試合3本塁打をマークするなどヤンキースはチームとしても計9本塁打を放ち、球団記録を更新。惜しくもメジャー史上最多となる1試合10本塁打には及ばなかったものの、怒涛の攻撃を見せつけた。
これぞヤンキースと言える試合展開だった。それだけに地元メディアも狂喜乱舞と言った様子で大々的に報じている。日刊紙『New York Post』は「歴史に残る大混乱だ」と強調。さらに1試合4安打、3本塁打、8打点と打ちまくったジャッジについても「アメリカン・リーグMVPの防衛に成功したと言っていい」と絶賛した。
無論、強打を見つめるしかなかった敵将はがっくりと肩を落とす。試合後にMLB公式サイトの取材に応じたブリュワーズのパット・マーフィー監督は「これは昔ながらのケツたたきだ」と独特な表現で試合を総括。古巣対戦で見事に打ち込まれたコルテスを含めた投手陣を叱咤している。
「今日、我々は今までに見たことがないようなものを見た。3球で3本塁打だ。これは本当か? いつもはそれで目が覚めるんだ。『ああ、こんなことはあり得ない』って具合にね」
強力打線の本領を発揮したヤンキース。これで開幕連勝スタートを切ったチームは、16年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて視界良好だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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