「ドジャース-タイガース」(29日、ロサンゼルス) ドジャースの佐々木朗希投手が先発マウンドに上がり、初回に満塁のピンチを招いて2失点。球数はいきなり41球を要した。二回途中2失点で無念の降板となった。 本拠地デビューとなったマウンド。初…

 「ドジャース-タイガース」(29日、ロサンゼルス)

 ドジャースの佐々木朗希投手が先発マウンドに上がり、初回に満塁のピンチを招いて2失点。球数はいきなり41球を要した。二回途中2失点で無念の降板となった。

 本拠地デビューとなったマウンド。初球、2球目とコントロールが定まらず、甘い直球を左前にはじき返された。続くグリーンには初球で空振りを奪ったが、3球連続ボール。それでもここから立て直して高めの155キロで空振り三振に仕留めた。

 トーケルソンにはフルカウントから粘られ、三遊間を破られてピンチを拡大。4番はポップフライに打ち取ったが、キースは四球で出塁させ満塁と状況は変わった。

 ここでプライアー投手コーチがマウンドへ。佐々木は大粒の汗を流し、球数もこの時点で27球となった。マルゴーには初球の内角直球で詰まらせたが、ボテボテの打球は不運にも内野安打に。先制点を失った。

 スウィーニーにはカウント2-2となったところで本拠地スタンドから大きな拍手がわき起こった。フルカウントとなり、4球連続ファウルで粘られた。根比べとなる中、ブルペンではリリーフが準備を開始。押し出しで2点目を失うと、スタンドからは落胆の声と小さなブーイングが起こった。

 球数も40球を超える中、何とか2点でしのいだ佐々木。二回もストレートの質は戻らず、先頭打者に四球を与えて思わず天を仰いだ。次打者の4球目でワンバウンドしたスプリットが暴投となり、得点圏に走者を進めた。マッキンストリーは見逃し三振に仕留め、グリーンは遊飛に打ち取って2死。トーケルソンにはフルカウントから四球を与え、マウンドに選手が集まるとロハスが胸をたたいてゲキを飛ばしたが、ここでロバーツ監督が出て降板となった。

 ベンチでは目にいっぱいの涙をため込んだ佐々木。日本開幕第2戦で先発した際には、5四球を与えながらも3回1失点に抑えていた。2度目の登板は大荒れとなったが、フリーマンのソロ、さらに二回にコンフォルトの適時二塁打で試合を振り出しに戻し、佐々木の黒星は消えた。