米大リーグ傘下のマイナーリーグが28日(日本時間29日)に開幕。招待選手としてメジャーキャンプに参加していた元阪神の藤浪晋太郎投手(30)と青柳晃洋投手(31)、元中日の小笠原慎之介投手(27)のNPB経験3投手は所属球団傘下の3Aのベン…
米大リーグ傘下のマイナーリーグが28日(日本時間29日)に開幕。招待選手としてメジャーキャンプに参加していた元阪神の藤浪晋太郎投手(30)と青柳晃洋投手(31)、元中日の小笠原慎之介投手(27)のNPB経験3投手は所属球団傘下の3Aのベンチメンバーに登録された。
米球界3年目。マリナーズとマイナー契約を結んだ藤浪は3Aタコマに配属され、背番号はキャンプ時と同じ「13」をつける。
2年ぶりメジャー昇格を目指したオープン戦ではいずれも試合終盤に7登板、6回2/3を投げて1セーブ、1ホールド、防御率5・40、奪三振4、与四死球10四。2月27日のジャイアンツ戦で3四死球4失点の乱調が防御率に大きく影響したが、150キロ台後半の直球とスプリット、スライダー、さらには首脳陣が高く評価した新球ツーシームを駆使し、6試合でゼロに抑えていたが、メジャー開幕5日前に無念のマイナーキャンプ行きが決まった。
藤浪の代理人を務めるスコット・ボラス氏は「メジャー球団は彼のような年齢(30代)の選手がチームの助けにならない、信用していないと考えているのか、契約しようとしないところがある」と持論を展開しながら「彼の肩肘の強さは素晴らしいものがある。制球力は上がっているが、メジャー球団が求める安定感がない。試合では気持ちを落ち着かせること。彼は学習能力が高く、頭の良い選手だから大丈夫だ」と話した。
阪神時代の21、22年に2年連続で最多勝、最高勝率、最優秀防御率をマークした青柳は昨オフにポスティングシステムを使ってフィリーズとマイナー契約で合意。メジャーでも珍しい右の変則サイドアームへの期待は大きかったが、オープン戦ではストライク率46%と制球が安定せず、4試合で防御率12・00。傘下3Aリーハイバレーの配属となった。
中日の先発の柱だった小笠原も青柳同様、ポスティングシステムを使って米球界移籍。ナショナルズと2年350万ドル(約5億2500万円)のメジャー契約を勝ち取ったが、オープン戦では5登板、防御率11・25と精彩を欠いた。傘下3Aロチェスターで先発ローテーション入りし、メジャーデビューのチャンスを狙う。