◆FA杯準々決勝 ブライトン0―0(PK3―4)ノッティンガム・フォレスト(29日、ファルマー・スタジアム)FA杯準々決勝が2試合行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはホームで今季のリーグ戦で大躍進を続けるノッティンガム・…

◆FA杯準々決勝 ブライトン0―0(PK3―4)ノッティンガム・フォレスト(29日、ファルマー・スタジアム)

FA杯準々決勝が2試合行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはホームで今季のリーグ戦で大躍進を続けるノッティンガム・フォレストと対戦した。

現在プレミアリーグ3位で来季の欧州CL出場権を視野に入れたノッティンガム・フォレスト。2月1日に行われたアウェー戦では7―0の大敗を喫した相手とのFA杯ベスト8戦。代表戦から帰ってきたばかりの三笘だったが、この試合も定位置の左サイドで先発した。

今季好調同士の対戦。しかもFA杯優勝は両クラブにとって大きな勲章。そうした背景があり、試合は負けられない両軍ともにプレスがきつく、スペースのない中での戦いとなった。

そんな前半、三笘は見せ場が作れず苦しむ。お互いにパスが繋がらない展開。中盤の激しいバトルが延々と繰り返された。

代表戦から帰ってきたばかりだったが、三笘は「フィジカル的には問題がなかった。しかし判断ミスは多かったと思います」と話して、スペースも時間もなかった試合を振り返った。

唯一勝敗の行方に絡みそうになった三笘のプレーは後半17分に生まれた。

しかしこれは自軍の(ペナルティーエリアPA)内で三笘がスライディングして、相手MFのアンダーソンのシュートをブロックしようとしたプレー。滑り込んだ際に三笘の左腕がアンダーソンの右足を引っ掛けたように見えた。

主審は笛を吹いてPKスポットを指差す。三笘は間髪入れずに抗議。ジェスチャーからも”触っていない”と日本代表MFが必死で訴えているのが伝わってきた。

微妙な接触だった。主審はVARでチェック。PKを取り消した。

「(PKは)ないと思っていた。流れで吹くこともあるので、主張するところは主張しました」

試合後、三笘は冷静にそう語ると、PKではなかったことに確信を持っていたことを明かした。

しかし三笘はこのVARの10分後に交代。試合は90分を終了しても0―0で決着がつかず。延長にもつれ込み、ホームのブライトンが押し込んだが、結局この30分間もスコアレスドローに終わりPK戦に突入した。

ここでブライトンは3人目のヒンシェルウッドと4人目のゴメスが失敗。対するノッティンガムは3人目のウイリアムズ以外の4人が成功してPK戦を4―3で制して、ウェンブリーの準決勝に駒を進めた。