DeNA佐野が8回1死一塁から代打で今季初打席も遊ゴロに倒れた■中日 1ー0 DeNA(29日・横浜) DeNAの佐野恵太外野手が29日、横浜スタジアムで行われた中日戦に代打で登場し遊ゴロに倒れた。開幕2戦目で訪れた自身初打席。2020年に…
DeNA佐野が8回1死一塁から代打で今季初打席も遊ゴロに倒れた
■中日 1ー0 DeNA(29日・横浜)
DeNAの佐野恵太外野手が29日、横浜スタジアムで行われた中日戦に代打で登場し遊ゴロに倒れた。開幕2戦目で訪れた自身初打席。2020年に首位打者、2022年に最多安打のタイトルを獲得した男にとって、2019年以来6年ぶりとなる“代打開幕”だった。
0-1の8回1死一塁。今季初めて佐野の名前が横浜スタジアムにコールされた。カウント1-2からの4球目、清水の直球にバットを折られて遊ゴロ。走者は二塁へ進んだが、続く代打京田が倒れてこの回無得点に終わった。
「もちろん、スタメンで開幕するときと気持ちは違いますよ」。佐野は静かに言葉を紡ぐ。昨季は139試合で打率.273も、日本シリーズではベンチスタートが増え、代打での適時打もあった。「日本シリーズのときも代打でいっていて、今日の打席の中での緊張感とかそういったものは思ったより落ち着けていたかな」とこの日の打席を振り返った。
オフから「自分の今の立場は控え。レギュラーを獲る」と掲げて汗を流してきた。オープン戦は17試合で打率.235(34打数8安打)、0本塁打、3打点で、開幕戦から2試合、先発メンバーに自身の名前はなかった。「単純に僕のアピールが足りなかった。レギュラー争いに勝つことができなかったというところは、もちろん悔しいですけど受け止めて」と口を真一文字に結びながら「今は自分の役割、出番に集中してやっていきたい」。FA権を行使せず残留したチームのために徹する。
打撃練習では1球目から安打を打ちに行く練習に挑み、試合後には例年通り室内練習場でバットを振り込む。“変化”と“不変”を携え、前に進む。「出た場面でしっかり仕事をして、レギュラーを掴みに行きたいと思っています」。143試合のシーズンは長い。背番号7の逆襲の時間は、まだまだ残されている。(町田利衣 / Rie Machida)