「ウエスタン、阪神4-2くふうハヤテ」(29日、日鉄鋼板SGLスタジアム) 快音とともに放たれた打球が、バンと大きな音を立ててセンターバックスクリーンに直撃した。阪神・井上広大外野手が同点の十回、2死一塁の場面でサヨナラの3号2ラン。40…

 「ウエスタン、阪神4-2くふうハヤテ」(29日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 快音とともに放たれた打球が、バンと大きな音を立ててセンターバックスクリーンに直撃した。阪神・井上広大外野手が同点の十回、2死一塁の場面でサヨナラの3号2ラン。4000人を超える観衆からの大歓声に、右手を突き上げて応えた。

 「強引にならずセンター中心で打っていけたのは良かった。最高の結果が出たんじゃないかなと思います」

 キャンプは1軍スタートも開幕1軍はつかめなかった。それでも多くの打席に立てる2軍で、自身の課題と向き合っている。「いざ(1軍の)チャンスで代打となった時に、何も変わってないっていうのも嫌。そういうところを考えて打席に立っている」。1軍で活躍するための大事な時間と捉え、バットを振っている。

 試合を決める一発に、普段は井上に辛口の平田2軍監督も絶賛した。「今日に限っては広大を褒めなあかんわ。勝負強さっていうか、ここで一発というところで打ってくれるのが、1軍でレギュラーを目指す選手には大事。ナイスホームラン」。期待の大砲が、開幕連勝を飾った1軍に負けない熱狂を大物で起こした。