「ドジャース8-5タイガース」(28日、ロサンゼルス) ドジャースが延長十回、逆転サヨナラ勝ちで44年ぶりの開幕4連勝を飾った。大谷翔平投手(30)は同点とした直後の延長十回1死一塁で4試合連続安打となる右前打で好機を拡大し、ムーキー・ベ…
「ドジャース8-5タイガース」(28日、ロサンゼルス)
ドジャースが延長十回、逆転サヨナラ勝ちで44年ぶりの開幕4連勝を飾った。大谷翔平投手(30)は同点とした直後の延長十回1死一塁で4試合連続安打となる右前打で好機を拡大し、ムーキー・ベッツ内野手(32)のサヨナラ3ランを呼び込んだ。先発の山本由伸投手(26)は5回2失点でメジャーで自己最多10奪三振。2勝目はならなかったが、力投で勝利に貢献した。
左翼席へ劇弾をたたき込んだベッツが絶叫しながらベースを一周した。ヘルメットを投げ捨て本塁に飛び込むと、選手たちと感情を爆発させた。今季初の延長戦。昨季王者の強さを見せつけるサヨナラ勝利だった。
大谷が走りながら右手こぶしを握ったのは延長十回1死一塁だ。外角低めの154キロ直球を捉え、鋭いゴロを右前へ運んだ。開幕から4試合連続となる安打で好機拡大。一塁上から恒例儀式の両手を上げて腰をひねる「ヒップロック」で仲間を鼓舞し、ベッツのサヨナラ3ランを呼び込んだ。
ド軍は五回1死まで無安打無得点。だが、六回にフリーマンが同点の1号2ランを放ち、八回にはベッツが一時は勝ち越しとなる1号ソロを放った。延長十回も2点を勝ち越されながらはね返した。一進一退の試合を勝ち切ったロバーツ監督は会見で興奮しながら「クレージーな夜だった」。開幕4試合を振り返り、「今まで経験したなかで最高の開幕ウイークだ」と表現した。
試合前はフィールドで昨季のワールドシリーズ制覇を記念したチャンピオンリングの授与式が行われた。大谷は大トリで登場。歓声と拍手を受けながら特設ステージに上がり、ダイヤモンドがあしらわれた金色のリングを左人さし指につけた。ベッツ、フリーマンとMVPトリオが笑顔で記念撮影も行った。
そして、その直後の試合で劇的な展開を制した。「このリングを手に入れられる理由を見せられた」とベッツ。開幕4連勝はワールドチャンピオンになった1981年以来44年ぶりだ。大谷とチームが、吉兆ともいえる最高のスタートを切った。