初回は3者連続三振と抜群の立ち上がりも…2回2死から失点■中日 1ー0 DeNA(29日・横浜) DeNAのトレバー・バウアー投手が29日、横浜スタジアムで行われた中日戦で今季初登板初先発し、6回1失点8奪三振の力投も黒星を喫した。2年ぶり…
初回は3者連続三振と抜群の立ち上がりも…2回2死から失点
■中日 1ー0 DeNA(29日・横浜)
DeNAのトレバー・バウアー投手が29日、横浜スタジアムで行われた中日戦で今季初登板初先発し、6回1失点8奪三振の力投も黒星を喫した。2年ぶりの日本復帰戦を勝利で飾れず「負けてしまうのは好きではない」と憮然とした表情を浮かべた右腕。「一番悔やまれる」と振り返ったのは、2回の“綻び”だった。
2年ぶりに上がった本拠地・横浜スタジアムのマウンド。雨が降り試合開始が30分遅れ、気温が冷え込む中でも満員のファンが大歓声を送った。その後押しを受け、初回はナックルカーブで3者連続三振。抜群の立ち上がりだった。
2回も簡単に2死を奪ったが、カリステには際どいコースを見極められ、8球目のスライダーが内角に外れて四球を与えた。板山に中前へのコースヒットでつながれ、木下には153キロを左前へ運ばれ先制を許した。「あそこ以外は野球ではよくあることなのでそこまで気にしていない」。2死から与えた四球を機に失点したことは反省材料だった。
制球に苦しむ場面もあったが、3回2死二塁、4回無死満塁と再三ピンチを招きながら本塁を踏ませなかったのはさすがの投球術でもあった。三浦大輔監督も「全体的に悪くなかった。走者を出しても粘り強い投球をしてくれた。先発の役割は果たしてくれた」と評価した。
この日は満塁からセットポジションで投球。「ボークを取られる可能性があったので、念には念をということでセットから投げさせていただきました」とオープン戦での“ボーク騒動”を繰り返さないための工夫も凝らした。「勝つことが好き」と常日頃から繰り返す元サイ・ヤング賞右腕。本領を発揮する日も近いだろう。(町田利衣 / Rie Machida)