山本由伸、チャンピオンリングの重みを記者に感じさせる“神対応”【MLB】ドジャース 8ー5 タイガース(日本時間29日・ロサンゼルス) 予想以上に、ズッシリとした重みがあった。ドジャースの山本由伸投手は28日(日本時間29日)、本拠地で行わ…

山本由伸、チャンピオンリングの重みを記者に感じさせる“神対応”

【MLB】ドジャース 8ー5 タイガース(日本時間29日・ロサンゼルス)

 予想以上に、ズッシリとした重みがあった。ドジャースの山本由伸投手は28日(日本時間29日)、本拠地で行われたタイガース戦に先発登板し、5回5安打2失点の投球をみせた。球数は91球、メジャー自己最多となる10個の三振を奪う投球で本拠地を大歓声に包んだ。

 クラブハウスに戻ると、大きな箱が自分のロッカーに置かれていた。「試合前のセレモニーもすごい歓声でしたし、登板が終わってロッカーに戻るとリングが置いてあったので、すごく嬉しかったです」。メジャーに移籍した2024年、挑戦1年目からチームの世界一に貢献。この日の試合前に、チャンピオンリングが手渡されるセレモニーが行われたが、無心でブルペン投球を続けて試合への準備を進めていた。

 10三振を奪う快投の後、ムーキー・ベッツ内野手の2本のアーチを見届けた。劇的サヨナラ勝利に高ぶる鼓動が抑えられない中、クラブハウスで箱を開けた。「もちろん、嬉しいだろうなという想像はしていましたけど、その想像よりも遥かな喜びがありました。とにかく嬉しかったです」。

 クラブハウスでユニホームを脱ぎ、私服に着替えた。帰路につく際、少しだけ“寄り道”をする神対応だった。「見てください、これ。めっちゃ光ってて大きい。持ってみますか?」。恐る恐ると両手を差し出すと、そこにはチャンピオンリングが輝いていた。その重みとは対照的に……。好投を続ける26歳は、いつものように笑っていた。(真柴健 / Ken Mashiba)