◆全日本プロレス「ドリームパワーシリーズ 2025」(29日、大田区総合体育館)観衆2098 全日本プロレスは29日、東京・大田区総合体育館で「ドリームパワーシリーズ 2025」最終戦を開催した。 メインイベントの三冠ヘビー級選手権試合で王…

◆全日本プロレス「ドリームパワーシリーズ 2025」(29日、大田区総合体育館)観衆2098

 全日本プロレスは29日、東京・大田区総合体育館で「ドリームパワーシリーズ 2025」最終戦を開催した。

 メインイベントの三冠ヘビー級選手権試合で王者・斉藤ジュンが宮原健斗と3度目の防衛戦を行った。

 宮原は、3・9後楽園ホール大会で青柳優馬と組んでジュンと弟のレイが持つ世界タッグ王座に挑戦。昨年の世界最強タッグを初優勝し1年あまり無敗だった「斉藤ブラザーズ」を宮原がジュンをシャットダウンスープレックスホールドで倒し第100代のタッグ王者となった。

 

 試合後のリング上でジュンへ「三冠ベルト返してもらおうか。三冠ヘビー級のベルトが世界一似合う男は、このオレだ!」と挑戦を表明し、王者も受諾し両者の対決が決まった。

 両者の熱い思いがぶつかった熱戦は、場外戦で優位に立った宮原がブラックアウトを軸に攻勢に出た。20分を過ぎると一気に激しくなり、必殺のシャットダウンスープレックスで仕留めにかかるが王者が何度もこらえる。最後は、大逆転のサイコブレイクでジュンが宮原を沈め3度目の防衛に成功した。

 試合後のリング上でマイクを持ったジュンは「三冠ベルト防衛したぜ!」と絶叫した。そして「これだけは言わせてくれ」と切り出し「俺が全日本プロレスに入団したとき、目標にするプロレスラーは誰ですか?と聞かれて、こう答えた。『宮原健斗です』と。あの時のあの言葉、やっぱり間違ってなかったな。宮原健斗、アンタ最高のプロレスラーだ。この舞台で最高に戦えたこと、俺は絶対に忘れない。宮原健斗ありがとう」と万感の思いをこめてメッセージを送った。

 目標だった最高の男を破った王者は「これで絶対の三冠チャンピオンだ。全日本プロレスの顔が俺だ。斉藤の時代の幕開けだ」と宣言した。そして、放送席で解説した弟のレイを呼び寄せ、新しいTシャツと勝利のご褒美である桜餅入りどら焼きを取り出し「この季節にぴったりだ」とほおばると「ふわふわしててめちゃくちゃおいしい。春の息吹を感じるな。桜が満開だぜ」とご満悦。4月9日は後楽園ホールで春の祭典「チャンピオンカーニバル」が開幕する。「チャンピオンとして全勝優勝してやるからお前らはその景色を楽しみにしておいてくれ」と宣言し「DOOM!」で締めた。

◆3・29大田区全成績

 ▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負

田村男児、井上凌、○吉岡世起(13分17秒、二天一流→エビ固め)青柳亮生、長尾一大心●、黒潮 TOKYO ジャパン

 ▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負

○諏訪魔(15秒、バックドロップ→体固め)立花誠吾●

 ▼第3試合 バカの時代 vs 斉藤ブラザーズ タッグマッチ 30分1本勝負

○宮本裕向、阿部史典(10分50秒、ムーンサルトプレス→片エビ固め)“ミスター斉藤”土井成樹、セニョール斉藤●

 ▼第4試合 Road to チャンピオン・カーニバル 2025 スペシャル8人タッグマッチ 30分1本勝負

芦野祥太郎、本田竜輝、○菊田円、ザイオン(13分38秒、ローリングラリアット→片エビ固め)斉藤レイ、鈴木秀樹、綾部蓮、羆嵐●

 ▼第5試合 Road to チャンピオン・カーニバル 2025 スペシャルシングルマッチ30分1本勝負

○デイビーボーイ・スミス Jr.(20分14秒、ブルドックボム→エビ固め)青柳優馬●

 ▼アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負

王者組・ライジング HAYATO、○安齊勇馬(22分00秒、ギムレット→片エビ固め)挑戦者組・大森北斗●、吉田隆司

 ▼メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○王者・斉藤ジュン(27分24秒、サイコブレイク→片エビ固め)挑戦者・宮原健斗●