◆明治安田J1リーグ▽第7節 柏0―0東京V(29日・三協F柏) 東京VのMF平川怜が、加入後初めてリーグ戦で先発し、存在感を示した。 主将のMF森田が負傷欠場したことでボランチで先発。「チャンスが来た時に自分のプレーで勝たせることが重要だ…
◆明治安田J1リーグ▽第7節 柏0―0東京V(29日・三協F柏)
東京VのMF平川怜が、加入後初めてリーグ戦で先発し、存在感を示した。
主将のMF森田が負傷欠場したことでボランチで先発。「チャンスが来た時に自分のプレーで勝たせることが重要だと思っていたので、今日の試合に対しての意気込みはありました」と振り返ったように、正確なパスで攻撃の起点となり、守備でも強さを発揮。「もっと攻撃の部分で違いを出していきたいですし、守備で求められることも出来るようになってきているので、もっと落ち着く時間を増やしたりはまだまだやれると思いますし、そこに自分の良さも出せるようにこだわってやっていきたい」と満足はしていないが、開幕から好調の柏を相手にも良さを発揮する場面が目立った。
後半36分にはセットプレーの攻撃の流れからチームがボールを奪われ、カウンターでピンチを迎えたが、最終ラインに入っていた平川が、柏の小屋松が裏に抜け出したタイミングで動きを止め、ゴールネットを揺らされたが、オフサイドを誘発してチームのピンチを救った。この場面について「本来ついていかないといけないルールだったんですけど、自分の判断でという感じですね。いいプレーだとは思っていない。リスクもありますし、結果オーライというか。相手もスピードのある選手だったので駆け引きは思い切って出来たかな」と振り返ったが、大きなプレーになった。
試合後、城福浩監督も「彼が今シーズンの初日からどういう思いで合流して、どういう思いでトレーニングをしているかずっと見てきていましたし、このチームが求めるものを本当によく聞きながら、本人の中でかみ砕きながら、取り組んできたので、長い時間出した時に彼らしいプレーを失うことなく、チームのために貢献してくれるだろうということは想像ついたし、今日はまさに彼の失わない技術だけではなく、ボールを奪う、局面の強度のところでも彼の良さがふんだんに出た。もちろん守備のレベルを上げること、得点に直結するようなプレーをすること、そこはおそらく彼は今日の出来であっても満足していないと思うので、さらに上を目指してやってもらいたい」と話した。