◆大同生命SVリーグ女子・第21節 東レ3―2PFU(29日、とり野菜みそBLUECATS ARENA) 10位のPFUブルーキャッツ石川かほくは、2―3で6位の東レアローズ滋賀に敗れた。4連敗を喫し、チャンピオンシップ出場の可能性は消滅し…
◆大同生命SVリーグ女子・第21節 東レ3―2PFU(29日、とり野菜みそBLUECATS ARENA)
10位のPFUブルーキャッツ石川かほくは、2―3で6位の東レアローズ滋賀に敗れた。4連敗を喫し、チャンピオンシップ出場の可能性は消滅した。今季のホーム最終節で、最多となる1678人のファンが大声援を送ったが、勝利にはあと一歩届かなかった。馬場大拓監督は「チャンピオンシップを目指してきたので、可能性がゼロになったことに対して、しっかりと受け止める必要がある。今後の3試合、目指すバレーに取り組みながら、変わらずに戦っていきたい」と前を向いた。
11連勝中の東レを相手に、最後まで粘り強く戦い抜いた。ミスの多かった第1セットは落としたが、19得点を挙げたエース、バルデス・メリーサ(22)を軸に第2、3セットを連取。馬場監督は「サーブでしっかり攻めることが出来た。ブロックディフェンスで相手の攻撃に対応しながら粘り強く戦ってくれた。成長を感じました」と手応え。第5セットは接戦に持ち込んだが、勝負どころでは昨季V1で得点王を獲得した東レのオポジット、シルビア・チネロ・ヌワカロール(25)の強烈なスパイクが決まり、試合の流れを引き寄せることは出来なかった。
昨オフには4人の主力選手を含む9選手が退団。今季は、若手選手がチームとともに成長しながら力をつけてきた。今季のアタック決定率は37・0%でリーグ8位だが、1セットあたりのブロック決定本数は2・23本とリーグ2位をマーク。キャプテンのミドルブロッカー、細沼綾(24)は「サーブで効果的に相手を崩してからブロックが決まったほか、サイドの選手も位置取りを頑張ってくれている」と感謝する。馬場監督は「チームとしてどう戦うか、リーグ中盤以降はよく話し合いながら調子が上がってきた。勝利に貢献する姿勢も大きくなっている」と振り返った。
今季は残り3試合となってしまったが「チームがスタートして以来、リーグ優勝、CS出場を目指して挑んできた。悔しい気持ちはありますが、全力で戦って勝利を届けたいです」と細沼。30日のホーム最終戦は、ファンと共に勝利の喜びを分かち合う。(中田 康博)