「西武2-3日本ハム」(29日、ベルーナドーム) 日本ハムが2012年以来13年ぶりの開幕2連勝(引き分けを挟むと19年以来)を飾った。 十回、再三好守を見せていた上川畑が決勝打。新庄監督は「守備でもいいプレーをしてくれたし、ああいう場面…

 「西武2-3日本ハム」(29日、ベルーナドーム)

 日本ハムが2012年以来13年ぶりの開幕2連勝(引き分けを挟むと19年以来)を飾った。

 十回、再三好守を見せていた上川畑が決勝打。新庄監督は「守備でもいいプレーをしてくれたし、ああいう場面では期待を持てる。詰まりながら打ってくれる印象があったので、何かしてくれると思った」と、信頼感を口にした。

 先発の加藤貴が力投していたが、六回に三塁・清宮が併殺を焦って二塁へ悪送球。ピンチを広げて失点した。新庄監督は「加藤貴くんがいいピッチングしてたのに、清宮君のミス。申し訳ないことをした」と代わって謝罪。「最後も焦らす捕り方。あそこまでみせなくていいかな(笑)」と、試合終了の三飛をキャッチした愛弟子をいじった。

 同点に追いつかれた八回、なお2死一、二塁のピンチ。投手交代のタイミングでマウンドへ向かった。その意図について「ホッカイロを渡しにいった。清宮君に(笑)」と説明。内野陣が笑っていたことには「僅差の時ほど、『ボール飛んで来いという意識を持ちなさい』と。『俺も試合出てーよ』って。それで笑ってた」とやり取りを明かした。リリーフにきた河野も笑わせ、ベンチへと戻った。

 就任4年目。接戦でより強さを発揮するチームとなった。「緊迫した試合でグラウンドに立てている幸せっていうのは、グラウンドに立っている選手しか味わえない。いいプレーしたら自信にもなるし、みんなからも褒められるというか喜ばれる。そこを楽しみなさいっていう感じ」。新庄イズムは確実に浸透している。