打った瞬間にバットを放り投げて本塁打を確信したキャベッジ。(C)産経新聞社 連日の一発に“神助っ人”の期待は高まる一方だ。 3月29日に東京ドームで行われたヤクルト戦で巨人は13安打、12得点で12-0と大勝。サヨナラ勝ち(6-5)を収めた…

打った瞬間にバットを放り投げて本塁打を確信したキャベッジ。(C)産経新聞社
連日の一発に“神助っ人”の期待は高まる一方だ。
3月29日に東京ドームで行われたヤクルト戦で巨人は13安打、12得点で12-0と大勝。サヨナラ勝ち(6-5)を収めた前日からの開幕連勝スタートを切った。
【動画】失投を見逃さない豪快確信弾! 東京ドーム騒然のキャベッジの第2号をチェック
リーグ連覇に向けて快調なスタートを切った巨人。そんな王者にあって存在感を示しているのが、今季から加わったトレイ・キャベッジである。
オープン戦での打撃成績は打率.214、0本塁打、OPS.584と精彩を欠いた27歳のスラッガーだったが、「2番・右翼」で抜擢された28日の開幕戦では来日1号となる右越え2ランを含む3安打の猛打賞を記録。そして、この日も特大の一発を放った。
打った瞬間にそれとわかる一打だった。チームが7点をリードした3回、2死二、三塁塁の絶好機でヤクルト3番手右腕の金久保優斗と対峙したキャベッジは、カウント2-2からド真ん中に甘く入った135キロのフォークを一閃。完ぺきに捉えた打球は、あっという間に飛距離を伸ばし、巨人ファンの陣取る右翼席上段に突き刺さった。
あくまで2戦終了時点のスモールサンプルながら打率.444、2本塁打、6打点と開幕前の不振が嘘のように打ちまくっているキャベッジ。エンゼルス傘下の3Aでプレーした昨季に打率.306、30本塁打、32盗塁という好成績を収めていたとはいえ、長打率1.333やOPS1.833など日本球界へのアジャストの速さは、“神助っ人”の到来を予感させる。実際、ここまでのパフォーマンスを目の当たりにしたファンはXで「当たりなのでは」「えぐい」「本当に良い外国人選手を獲れた」「ひょっとして神?」といった反響が相次いでいる。
近年の巨人はとりわけ打者で泣かされてきた感がある。昨季も“目玉補強”として期待されたルーグネッド・オドーアが開幕前に二軍降格を不服として電撃退団。思わぬアクシデントにチームは揺れた。それだけに阿部監督が「攻撃のキーマン」と掲げ、人柄、性格面も徹底的に調査したというキャベッジの快進撃は、頼もしい限りだろう。
果たして、この勢いはどこまで続くか。そのパフォーマンスを興味深く見守りたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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