◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)午後1時56分スタートの最終組に入ったルーキー馬場咲希が戦ったのは、コース…

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)
午後1時56分スタートの最終組に入ったルーキー馬場咲希が戦ったのは、コースだけではなかった。最終18番で作った2.5mのチャンス。午後6時46分だったアリゾナ州チャンドラーの日没時刻が迫り、すでにかなり暗くなっている状態。電光掲示板のリーダーボードと投光器がグリーンを照らしていたが、「ラインは結構見えない感じでした」と振り返った。
練習ラウンドで調べたデータを活用しようにも、事前に予想したカップの位置が微妙にずれており、参考にしづらい状況も重なった。頼ったのは視覚的情報ではなく足裏のフィーリング。立って感じた左に切れる傾斜の「イメージ」をしっかりと生かし、上がり2連続バーディを奪って「69」で締めくくった。

「68」の初日に好調だったパッティングがいまひとつ。ショットのチャンスメークも思うようにいかず、「ストレスがたまって、全然ダメな感じだった」と正直に言う。予選通過ラインはスタート時のスコアと同じ通算4アンダーまで上がっていた。カットラインがちらつく時間も長かった中で、17番(パー5)も含めたフィニッシュがうれしいご褒美になった。
自身のシーズン初戦として臨んだ3週前の「ブルーベイLPGA」でも最終日の上がりに怒とうの5連続バーディ。通算3アンダー17位まで順位を上げた。「上がりがいいっていうのは、すごくいいこと。予選カットとか、きょうまでより気にすることは減ると思うので、思い切ってゴルフができるように頑張ります」。7アンダー25位から、のびのびと上を目指す週末に向けて、自分への期待をにじませた。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)