◆フィギュアスケート 世界選手権第3日(28日、米ボストン) 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位から出た坂本花織(シスメックス)が、146・95点、合計217・98点で2位。会心の演技で追い上げたが、SP1位のアリサ・リュウ…

◆フィギュアスケート 世界選手権第3日(28日、米ボストン)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位から出た坂本花織(シスメックス)が、146・95点、合計217・98点で2位。会心の演技で追い上げたが、SP1位のアリサ・リュウ(米国)が合計222・97点で優勝し、66年ぶりの4連覇はならなかった。試合後の会見では「今日の演技は自分のできることをやりきれたので、満足しています」と語った。

 アメリカ・ボストンの会場で演じたフリー「シカゴ」は、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)から次々とジャンプを着氷。7本全てを降りて演技後は喜びを爆発させたが、後半の連続ジャンプなどで回転不足がついた。「今日は会場入りする前から、とてつもなく緊張していて」と坂本。自身の演技後、残る4人のスケーターの演技をリンクサイドで見ていた。涙し、海外メディアからその理由を問われ「4人の演技に感動して、泣いて、アリサが優勝して、すごくうれしくて泣いて。それと同時に、いろんな感情がこみ上げてあんな感じになった」と、振り返った。

 4連覇はならず。それでも「今回の結果を経験できたおかげで、次はチャレンジャーの気持ちで挑める」と前を向いた。日本勢は、26年2月のミラノ・コルティナ五輪の国・地域別出場枠を最大「3」確保。五輪シーズンに向け、坂本は「次のミラノ五輪に向けて大事な経験だったと思う。この悔しさは、きっと必要な経験だった」と、収穫を口にした。