◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)緻密な計算で奪った後半16番のバーディが、古江彩佳にとってチャージの号砲に…

古江彩佳は粘り強いプレーで日本勢最上位につけて週末へ

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)

緻密な計算で奪った後半16番のバーディが、古江彩佳にとってチャージの号砲になった。352ydと短いパー4で、同組だった笹生優花の1Wショットは花道まで到達していた。冷静に7Wを握った裏には、複数の根拠がある。

1Wで打てば、フェアウェイバンカーはキャリーでギリギリ越えてグリーンに近づける一方、落としどころが狭くなっているエリアとも重なっていた。さらに、午後で硬くなったグリーンの手前ピンに絡めるためにスピンをかけられる距離を残し、得意とする距離のウェッジショットで勝負するのが最善と判断した。

102ydから58度で上4mにつけて狙い通りのバーディ。3Wで2オンした17番(パー5)も2パットで獲り、最終18番も89ydを58度でピンそば60㎝にピタリ。3連続バーディフィニッシュで「68」にまとめ、目安としていた2桁、通算10アンダーに乗せた。

見据えるのは今季初優勝となる米本土での初タイトル

大会前週には、フェニックスから車で北へ2時間ほど走ったところにあるセドナへ。かつて先住民が聖なる地と崇め、スピリチュアルなパワースポットとして有名な同地には昨年も足を運んでおり、「エビアン選手権」でメジャー初制覇、日本勢初となる平均ストローク1位の証し「ベアトロフィ」獲得という最高のシーズンを送れたことにもリンクしている気がするそう。ゲン担ぎを大事にする古江にとっては今年も欠かせないイベントといえた。

首位と4打差6位の好位置につけ、優勝争いの週末へ。「まずはリーダーに追いつけるように、伸ばし合いで負けずについていければいいなと思います」。米ツアー3勝目、本土での初優勝を狙っていく。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)