◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)ルーキー岩井千怜が通算5アンダー46位で今季米ツアー初の予選通過を決めた。…

岩井千怜が初日112位の出遅れを跳ね返した

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)

ルーキー岩井千怜が通算5アンダー46位で今季米ツアー初の予選通過を決めた。初日1オーバー112位の出遅れをカバーする6アンダー「66」をマーク。「『5アンダーは絶対』って感じの位置だったので、5アンダーを目指して。できると思ってなかったんですけど、一生懸命やっていたら、できました」と笑顔で話した。

前半2バーディを奪ったが、自分で決めたノルマは5アンダー。「2つしか獲れなくて『ちょっと今日大丈夫かな』って不安もあった。耐えていれば、絶対にチャンスは来るって信じて回っていたのが良かったのかな」。なかなか思うように伸ばしていけない展開でも、じれなかったことが後半2度の2連続バーディにつながった。

6個目となった15番は打ち下ろしのパー3。113ydの設定で左手前に切られたピンに対し、50度のウェッジショットがピンの根元、キャリーした場所に止まってタップインバーディとなった。「あれはもう、パーフェクトでしたね。フィーリングも良かったし、きょうイチでした」と会心の一打を振り返る。

ポイントを稼げれば、ルーキーの未来は開ける

この日の課題にすぐ試合の中でトライできるのも4日間できるからこそ。352ydと短いパー4の16番はグリーンが空くのを待ち、1Wで気持ちよくドローボールを花道の手前まで運んだ。中途半端な距離のアプローチで砲台グリーンを狙うシチュエーションは珍しくないが、地面の硬さもあってスピンをかけきれず、バーディを逃した。「明日はどうしようか、ちょっと攻め方を考えたい」と思考を巡らせた。

3月の国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を制して順調なスタートを切った印象が強いが、新天地の米ツアーではまだ獲得したポイントがゼロだった。2月の初戦「ファウンダーズカップ」は週末に進めず。「ホンダLPGA」は24位ながら、予選カットのない試合への推薦出場ではポイントが加算されなかった。

4週後のメジャー初戦「シェブロン選手権」の出場権確保、5月の第1回リシャッフル突破に向けて前進する週末としたいところ。「(予選通過の)安心は全然ないですね。明日はきょうを超えられるように、まずはアンダーパーで回りたい」と表情を引き締めた。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)