「ドジャース8-5タイガース」(28日、ロサンゼルス) ドジャースが今季初のサヨナラ勝利で開幕4連勝。大谷翔平投手は4打数1安打、1四球で開幕からの連続試合安打を4に伸ばし、サヨナラの好機を演出。ベッツのサヨナラ弾を呼んだ。 タナー・スコ…

 「ドジャース8-5タイガース」(28日、ロサンゼルス)

 ドジャースが今季初のサヨナラ勝利で開幕4連勝。大谷翔平投手は4打数1安打、1四球で開幕からの連続試合安打を4に伸ばし、サヨナラの好機を演出。ベッツのサヨナラ弾を呼んだ。

 タナー・スコットが九回に1点リードを守れず、土壇場で振り出しに戻された。試合は延長戦に突入。十回にガルシアが2点を勝ち越されたが、その裏、コンフォルトが左翼線へエンタイトルの適時二塁打を放ち1点差。1死後、代打・スミスがコールされ、同点の左前適時打を放った。

 本拠地が大興奮に包まれる中、大谷も続いた。一、二塁間を痛烈に破る安打で一、三塁と好機を拡大した。直後に二塁へと進み、ベッツの2打席連発となる劇的なサヨナラ3ランを呼んだ。

 大谷は昨季まで同僚だったフレアティと対戦。第1打席はストレートの四球を選んだが、第2打席は甘い変化球を打ち損じて中飛に倒れた。第3打席は低めの変化球を捉え、痛烈なゴロとなった二塁手の好捕に阻まれた。第4打席は見逃し三振に倒れた。

 直後、ベッツが左中間へ勝ち越しの1号ソロ。ファンが妨害した可能性があるとして審判団がリプレー検証を行ったが、判定は覆らなかった。本拠地は大歓声に包まれ、開幕前の体調不良で体重が10キロ超減少したベッツもこん身のガッツポーズ。中心選手が価値ある一発だ。

 六回にはフリーマンが元同僚のフレアティから同点2ランを放ち、試合を振り出しに。ここまで打線を引っ張ってきた大谷に代わり、MVPトリオの2人が真価を発揮して見せた。

 先発マウンドに上がった山本由伸投手は2被弾を食らうも、メジャー移籍後初の2桁奪三振到達となる10K。右打者の内角低めに決まるスプリット、ツーシームが効果的に決まり、きれいなフォーシームを織り交ぜながらタイガース打線から三振の山を築いた。

 開幕2連勝こそ逃したが、5回2失点で先発投手の責任を果たし、ロバーツ監督とハグをかわした右腕。チームメートもハイタッチで祝福するなど、米国に戻って初のマウンドでも確かな安定感を示した。

 劇的勝利後には「最高の結果になりました」と満面の笑み。「粘り強く投げられた」と振り返り、「次の登板に向けて気を引き締めて頑張りたい」と語った。