◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)初日、タフな午後組でプレーした吉田優利は2オーバー126位と大きく出遅れた…

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)
初日、タフな午後組でプレーした吉田優利は2オーバー126位と大きく出遅れた。大幅な巻き返しが必須の2日目は「カットラインが『3(アンダー)』くらいかなと思っていたので、最低でもマイナス6が必要かな」とみていた。
伸ばし合いのコースで、午前7時のトップスタートからきれいなグリーンを回るといっても、6アンダーがマストとなれば相当なプレッシャーだ。計算しながら「“メッチャ伸ばすやーん”って思ってましたけど(笑)」。思わず自分にツッコミを入れたのもうなずける。

前半からプラン通りだった。このコースで獲りやすいパー5を取りこぼさず、4つ伸ばしてハーフターン。1番も獲ると、2番(パー5)は残り199ydから4UTでピン奥7mに2オン。グリーンを直接キャッチすれば、手前ピンを大きくオーバーするのは必至の状況で、花道へのキャリーも含めて「ほぼ完ぺき」と胸を張るセカンドだった。パッティングも打ち切り、いい転がりでカップに沈むイーグルとなった。
特にグリーンスピードにしっかりアジャストしていた印象のあるパッティングは、4番でも尾根越えの厄介なロングパットを1mに寄せ、8番では4mほどを決めてパーセーブ。チャンスを仕留めるだけでなく、ピンチで流れを切らなかった。

1イーグル6バーディ「64」は想定を超える8アンダー。日本開催の2023年「TOTOジャパンクラシック」3日目の「65」を上回る米ツアー自己ベストでもあった。「きのう打っちゃったので。その分は取り返したかなと思います。いいプレーでした」と笑ったように、通算6アンダー35位までジャンプアップ。今季米ツアーは3試合連続で予選を通過し、まだまだ上位を狙えるポジションで週末を迎える。
初日がハードなコンディションだった分、「上振れじゃないですけど…」というこの日はミスの幅をかなり狭められた感覚がある。それでも、週末にかけていっそう硬くなるであろうグリーンコンディションを念頭に「あと2日間、しっかり前から行きたい」。浮かれることなく、手堅い攻めを誓った。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)