◆プロボクシング ▽WBC世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者メルビン・ジェルサエム―同級1位・重岡優大(30日、愛知県国際展示場) WBC世界ミニマム級タイトルマッチの前日計量が29日、愛知県国際展示場で行われ、…

◆プロボクシング ▽WBC世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者メルビン・ジェルサエム―同級1位・重岡優大(30日、愛知県国際展示場)

 WBC世界ミニマム級タイトルマッチの前日計量が29日、愛知県国際展示場で行われ、前王者で現同級1位の重岡優大(ワタナベ)がリミットより100グラム軽い47・5キロ、同級王者メルビン・ジェルサエム(フィリピン)が47・2キロでクリア。重岡優は「超ベストコンディションで体も心も絶好調。100人が見て100人が俺が勝ちと分かるような内容で勝ちます」と圧倒的な内容での王座奪還を誓った。

 重岡優は昨年3月31日、名古屋で行われたWBC王座の2度目の防衛戦でジェルサエムに1―2の判定で敗れ、王座陥落。昨年8月の再起戦で世界ランカーのサミュエル・サルバ(フィリピン)に判定勝ちしてWBC1位に浮上し、再戦のチャンスをつかんだ。

 計量後は約20秒間のフェースオフの後、両手で握手をかわした。「前回はメラメラしていたけど、今回は挑戦者だし、再戦も受けてくれたので、リスペクトを持ってぶっ倒すって感じです」とリラックスした表情を見せ、試合展開については「序盤は相手がたぶん強い。逆に終盤は俺が強いので、KOとかが生まれるなら中盤から終盤にかけてかな」と話した。

 この1年間、町田主計トレーナーとともにディフェンスにフォーカスして強化してきた。「ジェルサエムの対策をしてきたというよりは、僕がボクサーとしてレベルアップした。弱かった部分を、1年間かけて強くしてきた。ディフェンスがレベルアップすることで土台がしっかりして、パンチもレベルアップする。その結果、圧倒的な勝利をつかめると思う」。前回の対戦では、3回に重岡優が「見えなかった」と振り返るノーモーションの右ストレートでダウンを奪われた。その右についても「楽しみにしてます。ビビってはないです」と自信をのぞかせた。

 リベンジの舞台は、1年前と同じ愛知県。「おいしいものを食べて帰れるように。しっかり俺の勝利で締めくくって、いい思い出にしたいですね」。1年間の進化を証明し、宿敵からベルトを取り返す。

 戦績は重岡優が10戦9勝(5KO)1敗、ジェルサエムが26戦23勝(12KO)3敗。

 試合はABEMAでライブ配信される。