大相撲の春場所は23日に千秋楽を迎え、大関・大の里(二所ノ関)が、悲願の初優勝を目指した平幕・高安(田子ノ浦)を決定戦の末に破り、3度目の賜杯を抱いた。白熱の優勝争いに沸いた15日間で、取材班が聞いたしびれる名言、味わい深い“迷言”を紹介…

 大相撲の春場所は23日に千秋楽を迎え、大関・大の里(二所ノ関)が、悲願の初優勝を目指した平幕・高安(田子ノ浦)を決定戦の末に破り、3度目の賜杯を抱いた。白熱の優勝争いに沸いた15日間で、取材班が聞いたしびれる名言、味わい深い“迷言”を紹介する。

 横綱・豊昇龍(新横綱場所で初日黒星。右肘にサポーターも)「痛い痛いと言い訳しても意味がない。全員どこか痛い」

 幕内・玉鷲(2日目に一山本の勝利を見て)「“一・五山本”になったね。まだ“二山本”にはなれてないけどね」

 幕下・炎鵬(4日目に2連勝も不満顔)「下手くそすぎて(VTRを)見たくないほどです」

 幕内・千代翔馬(4日日に豊昇龍に変化で先手を取って初金星)「何年も『変化した』と言われるかもしれないけど、それでも勝ちたかった」

 幕内・遠藤(5日目に初黒星。報道陣に)「仕方ないでしょう。そんなに深刻そうな雰囲気を出さないでくださいよ」

 幕内・錦木(9日目で負け越し。春場所は昨年も3勝12敗)「大阪が嫌いになりそう…」

 幕内・一山本(10日目に大関・琴桜を撃破し、ひそひそ声で)「懸賞ちょっと多かった」

 幕内・尊富士(10日目。ストレスの話題になり、報道陣にどんな時に感じるのかを聞かれ)「こういう時です(笑)」

 幕下・川副(11日目に高校生初の幕下付け出しでデビューした奄美大島出身の福崎に勝ち)「島人(しまんちゅ)の相撲が頭によぎった」

 小結・霧島(千秋楽で勝ち越しを決め)「あー。やっとお酒飲める」

 幕内・高安(終盤戦に優勝争いの心境を聞かれ、連日しびれるコメントを連発)「今が一番楽しい」「相撲の醍醐(だいご)味を味わっている」「生きてるなって感じますね」

 八角理事長(元横綱・北勝海、優勝決定戦で敗れた高安に)「よく頑張っている。夢を諦めないで頑張ってほしい」

 夢の続きは夏場所へ。