◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)45位から出た竹田麗央は4バーディ、3ボギー1ダブルボギー「73」とスコア…

米ツアーメンバー初優勝の次戦で…

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)

45位から出た竹田麗央は4バーディ、3ボギー1ダブルボギー「73」とスコアを落とし、通算2アンダーでホールアウト。3週前の中国開催「ブルーベイLPGA」でツアーメンバー初優勝を飾って以来の試合で今季初の予選落ちを喫した。

前日はタフな午後組を回った日本勢6人で唯一のアンダーパーをマーク。午前7時55分と早朝のティオフだったこの日は「きのうに比べたらグリーンは止まりやすかったと思うけど、それ以前に自分のショットが良くなかった」と振り返る。11番でバーディを先行した直後にパー5の12番でボギー。それでも2つ伸ばして折り返したものの、後半4番でダブルボギーをたたくと、最終9番も微妙なパーパットを決めきれなかった。

地面の硬さに対応できなかった

乾燥帯で地面の硬いアリゾナ州でのプレーを学びとして今後の糧にする。「ここまで硬いのは初めて。どうやって打てばいいのか、あまりつかめずに終わった感じもする。今後こういうところもあると思うので、その対策を考えて頑張りたい」。スイングのフィーリングが良くなかった部分もあるとした上で「日本でここまで硬いコースはなかったので、それに応じたクラブにトライしてみるのもいいのかなと。練習します」と前を向いた。

“平場”の試合で2年5カ月ぶりの予選落ち

初日に2オーバー126位と出遅れた山下美夢有も「72」と伸ばせず、週末に進めなかった。海外メジャーを除く“平場”での予選落ちは、2022年10月の日本ツアー「マスターズGCレディース」までさかのぼる(棄権2試合を除く)。

地面の硬さをはじめ、日本とは大きく異なるコースコンディションにも「それ(コース)よりも、まだショット自体の安定性がない。(全体が)これだけスコアが伸びているので、それに対応できなかった」と自らの状態を上げ切れていないと話す。

「今のままじゃ…」とスイング修正を急ぐ

4週前のシンガポールから始まった海外転戦を終えて日本に一時帰国。リモートでのやり取りが続いたコーチの父・勝臣さんとショット修正に取り組む。「目標にしている優勝だったり、シードを獲るのは、今のままじゃ絶対無理だと思う。しっかり見直していきたい」と自分に厳しく言った。

山下は次週から国内ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」(4月3日~/静岡・葛城GC山名C)に、竹田は「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」(11日~/埼玉・石坂GC)に出場後、ともに米国に戻って「JMイーグルLA選手権」(17日~/カリフォルニア州エルカバレロCC)に出場予定。その翌週には今季メジャー初戦「シェブロン選手権」を控えている。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)