勝てば古巣ドジャースと対戦へ、「できるだけ多くいいボールを投げること」 2001年以来のワールドシリーズ制覇を目指すダイ…

勝てば古巣ドジャースと対戦へ、「できるだけ多くいいボールを投げること」

 2001年以来のワールドシリーズ制覇を目指すダイヤモンドバックスは4日(日本時間5日)に本拠地チェイス・フィールドでロッキーズとのナ・リーグワイルドカードゲームに挑む。一発勝負のこの試合で先発するザック・グリンキー投手は2009年にサイ・ヤング賞に輝いたメジャー屈指の右腕だが、メディア泣かせの取材の“塩対応”でも有名だ。

 3日の練習前に記者会見に出席したグリンキーは、番記者との質疑応答で持ち前の“厳しさ”を発揮。一方で、会場を沸かせる一幕も見せた。

「自分の準備に集中するだけ。いつも通りにスカウティングレポートに沿っていいピッチングを心がけたい。いい結果が出ることを望んでいるけれど、それは保証できない」

 メジャー14年目のエースは淡々としていた。ドジャース時代の2015年以来となるポストシーズンにも口調に熱は帯びず、高揚感をほとんど示さなかった。

 勝てば古巣ドジャースとの地区シリーズでの対戦権を手にできる。チームの命運を担う大役だが、「プレーオフやビッグゲームでプレーできるのはいいこと。でも、あまり現状を考えすぎないようにしている。いい試合をして、勝てればいい。そうならなかったら残念だ。ただ準備をする。自分のできることをする。できるだけ多く自分が投げられるだけのいいボールを投げること」と平静を貫いた。

 ただ、淡々とした質疑応答が盛り上がったのは番記者のある質問だった。

「明日プレートの向こう側にいる選手についてどう思いますか? それぞれの捕手とどんな連携を見せるのか?」

記者の“誘導尋問”に…「僕の仕事じゃない。そういう質問だよね」

 すると、グリンキーの声のトーンが珍しく上がった。

「それは誰が明日のキャッチャーをするかという質問かな。明日のキャッチャーが誰になるのか(決めるのか)は、僕の仕事じゃない。そういう質問だよね」

 番記者の質問を誘導尋問と汲み取った様子のグリンキーらしい対応に、会見場には笑い声が響いた。

 レギュラーシーズンで投打に好調だったDバックスだが、試合前日まで先発捕手が誰になるのか未定な状況だ。昨季までマーリンズでイチローと同僚だったジェフ・マシスと、マリナーズで岩隈久志投手とバッテリーを組んだクリス・アイアネッタのどちらが先発するか、トロイ・ロブロ監督も「今日の練習後に決める」と語っていた。

 他の記者が「どう連携するのか、ただ興味深いのですが?」とフォローしたが、「彼らはどちらもいい仕事をしている。ジェフとは本当にいい仕事ができた。クリスともしばらく仕事をしてきた。いい関係だよ。だから、両方ともいいよ」と話すにとどまった。

 今季は17勝7敗で防御率3.20。MLB史上最高額の平均年俸3442万ドル(約38億7500万円)を誇るグリンキーは、運命のワイルドカードゲームでも平常心でマウンドに上ることになりそうだ。(Full-Count編集部)