「予想は1-0か2-1だったんですよ。そうしたら2-0やった。外れた!」■日本ハム 2ー0 西武(28日・ベルーナドーム) 日本ハムは28日、ベルーナドームで行われた西武との開幕戦に2-0で勝利した。清宮幸太郎内野手とフランミル・レイエス外…
「予想は1-0か2-1だったんですよ。そうしたら2-0やった。外れた!」
■日本ハム 2ー0 西武(28日・ベルーナドーム)
日本ハムは28日、ベルーナドームで行われた西武との開幕戦に2-0で勝利した。清宮幸太郎内野手とフランミル・レイエス外野手がソロを放ち、3年目で初の大役を務めた金村尚真投手が9回105球を6安打完封勝利。そんな一戦の中で、新庄剛志監督が「あれが大きかった」と称えた2つのプレーがあった。
マスクの上からでも、表情が緩んでいるのが伝わってきた。2年連続の初戦白星に「予想通り、守りで勝てましたね。予想は1-0か2-1だったんですよ。そうしたら2-0やった。外れた!」と豪快に笑った。
“守り勝つ”中で、ポイントとなったプレーがあった。指揮官は自ら「矢澤くんのサードの返球と、左中間のフライの処理。あれは大きかったですね」2つのプレーを挙げて絶賛した。
両軍無得点の4回1死から西川が右前打で出塁。続くネビンの左前打で三塁を狙ったが、矢澤の強肩を発揮して好返球で刺した。西武がリクエストするも判定はそのままでピンチの芽を摘んだ。また1-0の7回には先頭のセデーニョの左中間への大飛球に俊足を飛ばして追いつき好捕。仮に抜けていれば得点圏に走者を背負っていたであろう場面だった。
「1番・左翼」での起用。打撃では4打数無安打に終わったが、守備でチームを救った。矢澤自身も「守備、走塁は絶対に求められているところ。そういう意味で今日スタメンで使ってもらったと思っているので、守備では少しは貢献できたかなと思います」と安堵の表情を浮かべた。
就任4年目を迎えた新庄監督は「なんかそんなに、今まで以上にドキドキ感も緊張感も。もう選手を信じているので、どっしり構えて見守るだけでした」と噛みしめるように話す。信じた選手がそれぞれの役割を発揮し、悲願の優勝への好スタートを切った。(町田利衣 / Rie Machida)