サッカー日本代表が、8大会連続となるワールドカップ本大会出場を決めた。今年初の活動となる3月シリーズで、第1戦のバーレーン戦を2-0で制し、世界最速での本大会行きを決めたが、5日後のサウジアラビア戦では0-0の引き分けに終わった。2026…

 サッカー日本代表が、8大会連続となるワールドカップ本大会出場を決めた。今年初の活動となる3月シリーズで、第1戦のバーレーン戦を2-0で制し、世界最速での本大会行きを決めたが、5日後のサウジアラビア戦では0-0の引き分けに終わった。2026年の大会で優勝を目指す日本代表にとって、この2試合の意味することは何か? 今後、目標を達成するために必要なことを含め、サッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った!

■「難しい」木曜日のホームゲーム

――この2試合を通して、今回の日本代表をどう評価しますか。

後藤「今回の最終予選で、一番悪かったよね。2試合ともね」

大住「そうだね。すごく低調な2試合だった」

後藤「よく、この2試合を勝点4で切り抜けたよね。下手をしたら、3戦連続ドローで足踏みしている韓国のようになってもおかしくない試合だった」

大住「第1戦ではコンディションの差があった。日本が悪くて、相手はものすごく良かった」

後藤「前から言われている、ヨーロッパから帰ってきての木曜日のホームゲームの難しさだよね。ただ、火曜日の2試合目になれば、メンバーも変わるし、多少改善されるかと思ったけど、あまり上向きはしなかったよね」

大住「でもサウジアラビア戦の前半は、コンディションは第1戦よりずっと良くなっていたのが分かったよ。コンビネーションでのサイド突破も何回かあったし、サウジがあれだけゴール前を固めて守ったら、クロスを入れてもほとんどシュートにつながらないよ」

後藤「特に日本のホームゲームでは、アジアでは強豪と言われるサウジやオーストラリアでも守備を固めてくるから、そりゃあ難しくなりますよね」

大住「去年10月のオーストラリアとのホームゲームも、お互いにオウンゴールでの1-1だったし」

後藤「まあサッカーは、ああなると点が入らなくなっちゃうんだよ」

■「個人プレー」に走った選手も…

大住「森保一監督はサウジ戦でも勝ちにいったと言っていたけど、何が何でも勝たないと、という選手交代ではなかったよね」

後藤「そうそう、前回ワールドカップでのスペイン戦やドイツ戦のような交代とは違う。手順通りの合理的な手堅い交代と、多少テストを含めというものだった」

大住「そのため、最後はちょっとバラバラになっちゃって、効果的な攻撃にはならなかったね」

後藤「やはり、ふだん出ていない古橋亨梧とか旗手怜央とか、ちょっと自分をアピールしなきゃということで、個人プレーに走っちゃったというのはあるよね」

大住「それもしょうがないかな、という感じはする」

後藤「そうそう、すべてしょうがないかな、の世界だよね」

■1年前なら久保建英が「先だった」

大住「第1戦はあのコンディションが悪い中、結局、最後は久保建英の個人技が試合を決めた」

後藤「そうそう、最後は個の力で勝っちゃって、ああ、こういう勝ち方もあるんだなと思ったね」

大住「それはそれで、すごくありだと思うんだよね。こういう状況のときには、こういうやり方もできるんですよ、というのは」

後藤「そういうことができる時代になった、ということだよね。昔は韓国相手に善戦しても、最後は個の力でやられちゃうということが多々あったのに、最近は日本がこうやって勝つようになったんだなとしみじみ思った。今回、バーレーンはすごく良かったじゃないですか。サウジと違って攻めてきたし、本当に負けるかもしれないと思った。そんなひどい試合でもちゃんと勝点3を取れるようになったんだから、本当に強くなったんだなと、むしろ感心した。うまくいっている試合で勝つのは今や当たり前だけど、あれだけうまくいかない中で、しかも複数得点を取って勝ったんだから、このチームは強いんだなと思いましたね」

大住「あれがダメなら、これがある、というのはすごいことだよね」

後藤「大住さんはバーレーン戦終了後の会見で、森保監督にひらめきがあったのかという質問をしたじゃないですか。監督は否定していたけど、僕はあの試合で久保を交代させずに残したところはひらめきだと思ったんだよね。久保もそれほど良かったわけじゃなくて、南野拓実を残すなどいろいろと手はあったのに、久保のことを信用して残したんだろうね。1年前だったら久保を先に代えていたはずだよ」

大住「そうだね。最後に個で打開するしかないというときは、やはり久保なのかなという感じだった」

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