【UEFA女子チャンピオンズリーグ】チェルシー 3-0 マンチェスター・シティ(日本時間3月28日/スタンフォード・ブリッジ)【映像】長谷川唯、「魂のスライディング」で大ピンチ回避 なでしこジャパンの司令塔が、ディフェンスでも現地サポーター…

【UEFA女子チャンピオンズリーグ】チェルシー 3-0 マンチェスター・シティ(日本時間3月28日/スタンフォード・ブリッジ)

【映像】長谷川唯、「魂のスライディング」で大ピンチ回避

 なでしこジャパンの司令塔が、ディフェンスでも現地サポーターを釘付けにした。マンチェスター・シティに所属するMF長谷川唯の試合を通じた献身が称賛されている。

 長谷川は日本時間3月28日、UEFA女子チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグのチェルシー戦にアンカーとして先発出場。守備で光るプレーを見せたのが、2点ビハインドで迎えた41分だ。

 マンチェスター・シティのFWメアリー・ファウラーが中盤に降りてパスを受けにいった際にボールをロスト。マークについていたチェルシーのDFミリー・ブライトに奪われてしまうと速攻を仕掛けられ、前線を走るFWマイラ・ラミレスへとスルーパスを送られた。

 ボールがラミレスへ渡れば、GKキアラ・キーティングとの1対1に持ち込まれてしまう。そんなピンチを未然に防いだのが、流れの中で最終ラインに入っていた長谷川だった。攻守が入れ替わった際に素早い走りでカバーに戻ると、ラミレスの足元へボールが入る直前、身体を投げ出すスライディングでパスをカット。危機察知能力と献身性が光った瞬間だった。

 長谷川が遮ったボールはキーティングの元へ渡り、相手の攻撃は一度途絶えた。しかし、キーティングは長谷川にボールを渡そうとしたもののパスの精度が悪く、そのままプレスをかけに来ていたラミレスに直撃。ボールはゴールラインを割ったことでことなきを得たが、一瞬ヒヤリとした空気がスタジアムに漂った。

 マンチェスター・シティは43分にも失点し、0-3で大敗。2戦合計2-3で女子CL準決勝進出を逃した。ただ、長谷川は公式サポータークラブが選ぶマン・オブ・ザ・マッチを受賞。主導権の多くをチェルシーに握られていたが、「彼女は軽い怪我を抱えていながらも、今夜もすべてのボールを追いかけ、走り続けていた。チームへの貢献は計り知れない」と献身性の高さを称賛された。

 これを受けてSNS上では、ファンから「彼女は本当に勇敢」「最高の選手」「たしかに計り知れない貢献」「ハングリー精神、信念、決断力を持っていたのは、ライア・アレクサンドリと長谷川唯だけだった」などの声が出ている。

(ABEMA de DAZN/UEFA女子チャンピオンズリーグ)