今週の土曜日は、阪神競馬場で毎日杯(GIII・芝1800m)が行われます。 過去10年の毎日杯では馬体重450キロ以下の馬は16頭が出走し3着以内に好走したのは1頭のみと苦戦傾向にあります。 過去10年の毎日杯はすべて阪神外回りの芝18…
今週の土曜日は、阪神競馬場で毎日杯(GIII・芝1800m)が行われます。
過去10年の毎日杯では馬体重450キロ以下の馬は16頭が出走し3着以内に好走したのは1頭のみと苦戦傾向にあります。
過去10年の毎日杯はすべて阪神外回りの芝1800mで開催。阪神は最後の直線に急坂が設けられているため、それを難なくこなせる馬力が必要とされます。馬体重450キロ以下の馬は馬力不足のため、急坂に苦労するため結果を残せていないと考えられます。
しかし、事前にレース当日の馬体重を知る術はありませんので、ここでは前走の馬体重に着目。すると、前走の馬体重でも450キロ以下で馬券に絡んだのは1頭のみとなっていました。レース当日に馬体重の確認ができない方でも、前走の馬体重をチェックして比較的小柄な馬は評価を落として考えてみてはいかがでしょうか。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走馬体重450キロ以下(ただし、前走で重賞に出走し3着以内だった馬は除く)
[0-0-0-10]複勝率0%
該当馬:ヴォラヴィア、キングノジョー、ネブラディスク
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるキングノジョーが該当しました。
前走の馬体重が450キロ以下で馬券に絡んだのは21年のシャフリヤールのみ。シャフリヤールは前走で共同通信杯に出走し3着となっており、重賞で勝ち負けできる能力を示していました。また、その後は日本ダービー優勝などGIでも活躍していますので、地力の違いで結果を残せたと言えるかもしれません。
該当馬に挙げたキングノジョーの前走は京成杯で4着。馬体重は448キロでの出走となっていました。レース後には「坂を上がってから苦しくなった」と坂に対して不安が残るコメントを残しています。
また、キングノジョーは関東馬ですので、阪神までの長距離輸送が控えています。最近は栗東に滞在しレースに挑む関東馬も珍しくありませんが、本馬は最終追い切りを美浦で行っています。小柄な馬に関西までの輸送は大きな負担となるはずですし、これは大きなマイナス材料と言えそうです。
前走の京成杯はハイペースを3番手追走から早め先頭という厳しい競馬での4着。その内容が評価されて人気になるのは理解できますが、過去の傾向や臨戦過程などを考えると人気ほどの信頼は置けない印象ですし、ここは思い切って本馬の評価を下げて馬券を組み立てることも視野に入れたいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。