世界チャンピオンのティエリー・ヌービルによれば、多くのドライバーが英語でのライブインタビューを拒否したこと、あるいはステージ終了時にまったくインタビューに応じなかったことは、FIAに「重要なメッセージを送った」という。 もちろん、それはFI…

世界チャンピオンのティエリー・ヌービルによれば、多くのドライバーが英語でのライブインタビューを拒否したこと、あるいはステージ終了時にまったくインタビューに応じなかったことは、FIAに「重要なメッセージを送った」という。

もちろん、それはFIAとクルー代表の間で予定されている話し合いの結果、これまで容認されていた、ドライバーが悪態をついても許されるかどうかにかかっている。

FIAの「不適切な言動」に対する取り締まりが正しいか間違っているかは別として(ラリースウェーデンのライブTVインタビューで 「f*cked up(めちゃくちゃだ) 」と発言したアドリアン・フルモーに科された1万ユーロ=約160万円の罰金が今回の抗議の引き金となった)ケニアでは、それが良いことよりも悪いことをしたという感じが流れていた。

WRCのプロモーション部門であり、ワークスドライバーやそのチーム、スポンサーに放映時間を与えるために毎シーズン数百万ユーロ(数億円)を投資しているWRCプロモーターの対応は称賛に値する。

水曜日のシェイクダウン・ステージでドライバーたちが自分たちの主張を伝えようとする様子が放送されたが、その様子の多くは歯がゆいものだったが、WRCプロモーターはその後シンプルに、彼らにプラットフォームを与えず、代わりに走行映像に切り替えた。

特にドライバーの走行直後の反応をとらえることはラリー特有のものであり、観客を魅了することができるものだが、この状況で損をするのは通常はファンだ。実際のところ、ライブ中継ではドライバーたちがあまり多くを語らないことも多く、その点ではファンに敬意を示しているとは言い難いが、それでも相応にこのサービスが良かったと感じる人は大勢いた。

不思議なことに、ドライバーたちはパワーステージ終了後にはコメントを語り始めており、抗議活動全体が少々滑稽な印象も残した。
(Graham Lister)