◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 初日(27日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)ボギーとなった最終18番でも、初日に目立った渋野日向子のミスが散見された。1…

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 初日(27日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)
ボギーとなった最終18番でも、初日に目立った渋野日向子のミスが散見された。1Wショットが大きく右に出ると、ガードバンカーからの3打目はグリーン左奥まで飛んでいった。この日2回目の“ホームラン”に「(砂が)硬いと思わずに打っているのがいけないのか…。自分でも衝撃的なミスなんで、ちょっとショックです」と肩を落とした。
穏やかなコンディションでビッグスコアが続出した午前組に比べて風も吹き、強い日差しでグリーンも乾いていく午後組のスコアは全体的に停滞気味だった。日本勢に限っても午前組は「65」の勝みなみを筆頭に7人全員がアンダーパーでプレー。対照的に午後から回った6人のうち、アンダーパーは「69」の竹田麗央だけ。5人がオーバーパーを打った。

午後組の渋野は「それよりも自分のゴルフがボロボロだったので」と自らの状態にシビアな目を向ける。1番でバーディ発進も、6番(パー3)から2連続ボギー。後半11番で獲り返した直後、12番(パー5)ではフェアウェイバンカーからのセカンドでアゴに当て、3打目も右の池に落としてダブルボギーを喫した。
1Wが左の池すれすれに飛んだ14番で5mほどを沈めてバーディ。打ち下ろしの15番(パー3)ではアイアンショットをピン左2.5mに絡めて2連続としたが、「(右ピンで)右の逃げ場がなかったからなのか、振り切れましたけど、いいショットだったかと言われると…」と口ぶりは重い。チップインイーグルかという17番(パー5)のバーディも、セカンドの3Wが当たらず、ボールが硬い地面を転がってグリーン奥のカラーに止まった結果だった。

「ドライバーは(右だけでなく)右を嫌がって左も行っていたし、ウッドは全然当たってなかったし…。ちょっと構えた時から『先週と違うな…』みたいな感じがあって、最後までしっくり来る感じがなかった。悪いクセが出続けた感じで、ちょっと治せなかった」。大事にしている構えた時のイメージがなかなか湧きづらい感覚は、ウッド系に限ってもバーディ先行で迎えた2番(パー5)からすでにあったという。
1オーバー「73」で112位。アンダーパーのカットラインが見込まれ、2日目の巻き返しが求められる。「しっかり切り替えて頑張りたい」。午前7時22分(日本時間28日午後11時22分)と早朝のティオフまで、短い時間で修正を図る。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)