韓国の人気YouTubeに出演、再生回数137万回超とバズり 巨人の公式マスコットガール「VENUS(ヴィーナス)」の一員として2022年に在籍した野澤彩華さんは、2024年11月から韓国のプロバスケ「原州東部」に活躍の場を移している。わず…
韓国の人気YouTubeに出演、再生回数137万回超とバズり
巨人の公式マスコットガール「VENUS(ヴィーナス)」の一員として2022年に在籍した野澤彩華さんは、2024年11月から韓国のプロバスケ「原州東部」に活躍の場を移している。わずか数か月で韓国でも人気チアの仲間入りを果たしたきっかけは、たまたま出演したYouTubeで“見つかった”からだった。
昨年10月に海を渡った。幼少期からK-POP好きで、韓国への憧れが強かった。ヴィーナス卒業後の2024年、自らインスタグラムを通して韓国でのエージェント契約を勝ち取り、10月に渡韓。目標の第一歩を踏みしめた。そして昨年12月、韓国で登録者28万人を誇る野球YouTubeチャンネル「ヤシンヤドク」への出演が急きょ決まった。
韓国へ自らをアピールする場を手にしたものの、「プレッシャーというか不安でいっぱいでした……」と当時を振り返る。「やっぱり反日の人もいるだろうし、周りからも心配されたりして。余計にYouTubeに出るのは不安があったんです。でも流されるがままに時間が過ぎて、そのまま出ることになりました」。それでも、野澤さんは「今思うと、やっぱり出てよかったなって」と笑顔を見せる。
ドジャースのユニホームを纏い、ホットパンツ姿で登場。さすがはプロだ。不安を感じさせない、いつものような天真爛漫な笑顔を振りまいた。番組ではキャッチボールやバッティング、守備などを披露。そのたびに共演した韓国人男性からどよめきが起きた。中学・高校ではソフトボール部でポジションは投手。「本当はバッティング得意じゃないんです……(笑)」というものの、打撃練習動画がアップされるたびに日本時代から話題を呼び、番組内でも男性投手から快音を響かせた。
野澤さん出演回は「韓国で活躍する日本人チアリーダーの歴代級の野球スキル」との見出しで公開されており、3月下旬時点で再生回数は137万回を突破。同チャンネルでの直近2年間での最高再生回数となっている。「可愛くてセクシーで……愛嬌も満点」「これまで出たチアで一番」「女神だ」とハングルで絶賛の声が寄せられるほどの“大バズり”。ただ、それは野球のスキルだけではないという。
ボール拾いに韓国人は感銘…「日本人の感じが出ていてすごくいい」
「韓国の女性で野球ができる子がなかなかいないみたいで。日本でもそんなに多くはないですけど、珍しいわけでもないじゃないですか。でも、それ以上に韓国は珍しいみたいで」と日韓の違いを挙げる。そして何より、韓国人の心を掴んだのが、ボールを拾う姿だった。
打撃練習でボールが転がると、野澤さんはすぐに拾いに行った。何度も何度も。決して“狙って”やったわけではない。部活動を通して培った習慣、日本人としての“当たり前”が素で出た。しかし、その姿勢が「『日本人の感じが出ていてすごくいい』みたいな反響があったみたいなんです。やっぱり日本人と韓国人はそんなに違うのかなとか思ったし、文化の違いというか、日本と違うなって思いました。本当に驚きましたね」。
YouTubeをきっかけに、インスタグラムのフォロワー数も爆増。異国の地でもすぐさま人気となった。韓国のファンからもプロ野球チアになってほしいとの要望が届き、今年3月にKBO・ハンファのチア就任が決定した。日本人初のKBOチアとして、野澤さんは再び野球場で弾ける笑顔を見せるに違いない。(新井裕貴 / Yuki Arai)