広島・森下暢仁投手(27)が27日、自身初の開幕投手に向けてマツダスタジアムで最終調整。プロ6年目でつかんだ大役を前に待ちきれない様子で、阪神・村上との投げ合いを制すことに闘志を燃やした。4年ぶりの本拠地開幕戦。勝利だけにフォーカスして、…
広島・森下暢仁投手(27)が27日、自身初の開幕投手に向けてマツダスタジアムで最終調整。プロ6年目でつかんだ大役を前に待ちきれない様子で、阪神・村上との投げ合いを制すことに闘志を燃やした。4年ぶりの本拠地開幕戦。勝利だけにフォーカスして、最高のスタートを切る。
柔和な笑みを携え、胸を高鳴らせた。目前に控えた栄えあるマウンド。本拠地で汗を流した森下は「本当、早く開幕してほしいなという気持ちが強い。早く投げたい」と純白のプレートに足を掛ける瞬間を待ちわびた。
新井カープ3年目の船出。大役を託され、最後に全員で笑う光景を渇望する。「勝たないと意味がないと思う。毎イニング0点で帰ってこられるように頑張りたい」と好投で自軍に流れを呼び込む構え。そして村上との投げ合いを思い描き「先にマウンドを降りることなく、やり切りたい」と投手としての本能をのぞかせた。
阪神戦は昨季3試合に先発して1勝1敗、防御率1・13。「一発のあるバッターが並んでいる。ランナーを出してから、その辺を注意していかないと危ない打線」と切れ目のない顔ぶれを警戒。細心の注意を払いながら試合を組み立てていく。
オープン戦は3試合で防御率1・64。26日はブルペンで約30球を投げ、両サイドに直球を投げ分ける点を意識しながら臨戦態勢を整えた。
本拠地での開幕戦は2021年以来4年ぶり。「マツダの開幕で投げられるというのは本当に特別。そのような力も借りながら頑張りたい」と大声援も原動力に変えていく。今季、掲げるのは中心選手としての旗振り役。節目の一戦に心血を注ぎ、華やかに舞う。