国際サッカー連盟(FIFA)は26日、6月に開幕するクラブW杯の賞金の内訳を発表した。大会の新方式採用に伴う変更で、賞金総額は10億ドル(約1500億円)、優勝クラブは最大で1億2717万5000ドル(約190億7625万円)を獲得する可…
国際サッカー連盟(FIFA)は26日、6月に開幕するクラブW杯の賞金の内訳を発表した。大会の新方式採用に伴う変更で、賞金総額は10億ドル(約1500億円)、優勝クラブは最大で1億2717万5000ドル(約190億7625万円)を獲得する可能性がある。FIFAのインファティーノ会長(55)は「グループステージからプレーオフまでの7試合で構成されたフットボールの大会で、史上最高の賞金額となる」と説明。出場するJ1浦和にも大金ゲットのチャンスがある。
22年カタールW杯で、アルゼンチン代表は優勝賞金と出場料を合わせた5100万ドル(約76億5000万円)を獲得した。クラブW杯は合算4955万ドル(約74億3250万円)と及ばないが、カタールW杯ではなかった試合ごとの億単位のボーナスを設定。全勝で勝ち上がれば準決勝進出を果たした時点で、アルゼンチン代表が手にした総額を超えるという、規格外の大会だ。
05年に始まったクラブW杯は各大陸王者などが参加。直近の23年大会は7チームのトーナメント戦で争われ、優勝賞金は500万ドル(約7億円超=レートは当時)だった。国、地域代表による4年に1度のW杯以外にも、ファンが熱狂する国際大会を行いたいFIFAが出場枠を32に拡大するなど改編に乗り出していた。10億ドル(約1500億円)とも言われる放映権料などの収益について「FIFAはこの大会の資金を一切残さない」(同会長)とクラブに還元する方針で、夢の金額が設定された。
Rマドリード(スペイン1部)、パリSG(フランス1部)など強豪が参戦する大会。壁は高いが、浦和が1大会で23年度のクラブ売り上げ(約103億円)以上の大金を手にするかもしれない。
◆賞金の使い道候補 Jリーグは今季、クラブW杯開催イヤーの“特例”で選手の特別登録期間(6月1~10日)を設けた。クラブW杯に向けた選手の補強が可能だ。浦和は14億円以上の収入を見込んで、強力な選手を獲得することも考えられる。
◆クラブW杯 欧州と南米の王者が対戦したトヨタ杯を吸収し、05年から各大陸の王者が出場するクラブチームの世界大会に拡大した。25年大会からは4年ごとの開催となる新方式に改編され、21~24年の各大陸連盟クラブ王者など32チームが参加する。