浦和実(埼玉)は27日、西宮市内のグラウンドで軽めの調整を行った。3試合計18回で無失点投球を続ける変則左腕のエース石戸颯汰投手(3年)はノースロー調整で準決勝に備えた。強打の智弁和歌山打線に警戒を強めるが、試合終盤に相手アルプスから鳴り…
浦和実(埼玉)は27日、西宮市内のグラウンドで軽めの調整を行った。3試合計18回で無失点投球を続ける変則左腕のエース石戸颯汰投手(3年)はノースロー調整で準決勝に備えた。強打の智弁和歌山打線に警戒を強めるが、試合終盤に相手アルプスから鳴り響く魔曲「ジョックロック」には「集中してれば多分あまり聞こえない」と、どこ吹く風だ。独特のルーティンが強心臓の秘密。登板直前に激しく体を動かし、心拍数を上げてからマウンドに向かう。昨春に元巨人の小原沢投手コーチから教わった。「(心拍数を)先に上げて疑似的な緊張をつくってから行けば、マウンドに落ち着いて入れる」と甲子園の魔物も寄せつけない。春夏通じた初出場校が決勝に進めば07年大会の大垣日大以来。浦和実が快挙に挑む。