大会休養日の27日、4強進出を決めた健大高崎(群馬)、横浜(神奈川)、智弁和歌山、浦和実(埼玉)が各所で練習を行った。史上4校目の大会連覇を狙う健大高崎は、昨秋の関東大会決勝で敗れた横浜との準決勝へ向けて西宮市内のグラウンドで最終調整。2…

 大会休養日の27日、4強進出を決めた健大高崎(群馬)、横浜(神奈川)、智弁和歌山、浦和実(埼玉)が各所で練習を行った。史上4校目の大会連覇を狙う健大高崎は、昨秋の関東大会決勝で敗れた横浜との準決勝へ向けて西宮市内のグラウンドで最終調整。26日の準々決勝で大会新記録の155キロをマークした石垣元気投手(3年)が雪辱の投球を誓った。

 2度目はない。立ちはだかる強敵との一戦を前に、石垣はリラックスした表情で汗を流した。「『もう負けたくない』と冬に練習してきた。あとはやってきたことを出すだけ」と準備万全だ。

 昨秋の関東大会決勝では、延長十回タイブレークの末にサヨナラ打を浴びて敗戦。映像を何度も見返して反省点を確認してきたといい「打たれたのは、ほとんど失投だった。1球にこだわることを意識してきた」と鍛錬を積んできた。

 相手キーマンにはプロ注目の阿部葉太外野手(3年)を挙げ、「ホームランも打って乗っていると思うので、ギアを上げて抑えたい」と警戒。26日には大会最速155キロを記録し話題をかっさらったが、「出たことは良かったんですけど、あとはチームの勝ちにこだわりたい」とうなずいた。

 この日は軽めのキャッチボールで「フォーム固め」を行うなど調整。大会直前に負傷した左脇腹の状態も上々で「先発で長いイニングを投げたい」と腕ぶす。連覇へ、まずは横浜を「倒してやりたい」と宣言。秋の雪辱から一気に頂点へ駆け上がる。