イングランド最高峰リーグのプレミアシップは現地時間7日、レギュラーシーズンの全試合が終了し、プレーオフの組み合わせが決定した。 前節終了時点で1位通過が確定していた昨季王者のサラセンズは、最終戦も勝って締めくくり、4位フィニッシュのレスタ…

 イングランド最高峰リーグのプレミアシップは現地時間7日、レギュラーシーズンの全試合が終了し、プレーオフの組み合わせが決定した。

 前節終了時点で1位通過が確定していた昨季王者のサラセンズは、最終戦も勝って締めくくり、4位フィニッシュのレスター・タイガースと5月21日の準決勝で対戦する。サラセンズはヨーロピアンラグビー・チャンピオンズカップで決勝進出を決めており、チーム史上初の2冠獲得を狙っている。最多10回の優勝を誇るレスター・タイガースは、クラブ創設133年目でサッカーのプレミアリーグ初優勝を遂げたレスター・シティに続きたい。

 サラセンズと同じく準決勝でホームアドバンテージを得るのは、2位をキープしたエクセター・チーフス。エクセターは1871年創部だがプレミアシップ初昇格は2010年で、今回が初の準決勝進出となる。ファイナルへの切符を賭け挑むのは、8季ぶりの王座奪還をめざすワスプスだ。

 今シーズンは、ジャパンラグビートップリーグのチームに籍を置く日本代表選手2人が期限付きでプレミアシップクラブに移籍し、話題となった。
 ニューカッスル・ファルコンズに加入し、SO岩渕健輔(2000年:サラセンズ/現 日本代表GM)に次ぐ日本人2人目のプレミアシッププレーヤーとなったPR畠山健介(サントリーサンゴリアス)は、2月12日のレスター戦でデビューし、計7試合にリザーブとして出場。日本代表歴代最多キャッププロップ(72キャップ)が新たな歴史を刻んだ。
 バースの戦力となったのは、畠山と同じく昨年のワールドカップで熱視線を浴びたNO8アマナキ・レレィ・マフィ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)で、こちらも7試合に出場。マフィはデビューとなった2月13日のウスター・ウォーリアーズ戦を含む5試合で先発し、パワーを存分に発揮して4トライを挙げる大活躍だった。

 ニューカッスルは11位で降格を免れ、バースは9位でシーズンを終えている。

 なお、アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリアのクラブ・地方代表によっておこなわれるリーグ「プロ12」も同日、レギュラーシーズンを終え、最終戦で大勝してボーナスポイントも獲得したレンスター(アイルランド)が3位からの逆転1位通過で準決勝のホーム開催権を得た。

 準決勝の組み合わせは、5月20日がレンスター×アルスターのアイルランド勢対決、21日は初の4強入りを果たしたコナート(アイルランド)と連覇を狙うグラスゴー・ウォーリアーズ(スコットランド)が激突する。