東京世界陸上(9月)の男女マラソン日本代表の記者会見が27日に都内で行われた。男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)が選出された。吉田は青学大出身者としては初めてマラソンで世界陸上代表となった。日の丸のユニホ…

 東京世界陸上(9月)の男女マラソン日本代表の記者会見が27日に都内で行われた。男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)が選出された。吉田は青学大出身者としては初めてマラソンで世界陸上代表となった。日の丸のユニホームを着て走ることに「すごく身が引き締まる思いです」と、かみしめた。

 大学卒業を機に引退するつもりで、大手食品メーカーのブルボンから内定を得ていたが、箱根駅伝の1か月後に別府大分毎日マラソンに出場し、日本学生歴代2位(当時)の2時間8分30秒と好走。内定を辞退し、競技続行を決めた。昨年12月の福岡国際マラソンで、日本歴代3位の2時間5分16秒で優勝したことで東京世界陸上代表切符を手にした。「大学を卒業して5年が経過するんですが、現実を突きつけられ、結果が出ないことが多かったです。率直に今まで積み重ねてきたものが結果として現れたということにホッとしている気持ちが強いです」と心境を明かした。

 青学大OBで初めてマラソンの世界陸上代表となったことには「あまり意識はしていないです」ときっぱり。「世界の舞台で、どの大学出身だったかというのをあまり自分の中で考えないようにしていて。むしろ、どの大学であっても学ぶべきことはたくさんありますし、自分自身のやるべきことに集中しようということで今はやっている次第です」と思いを語った。

 青学大の原晋監督からは電話で「おめでとう」と声を掛けられ、食事に行く約束もしているという。練習を共にしたことがある21年東京五輪6位入賞の大迫傑(ナイキ)の名を出し、「大迫さんの練習の姿勢などを学んで、世界大会に出たい思いが強くなったので、まずはその大迫さんがやっていた過程を自分が今度は体現して、必ず大迫さんの順位を超えたいと思っています」と同じ東京が舞台の世界大会で“先輩超え”を誓っていた。