ナ・リーグには10人のNPB経験日本人選手が所属 今季のナ・リーグ球団に所属するNPB在籍経験のある日本人選手は10人で、ア・リーグの4人に比べて多い。注目はやはりドジャースだろう。ワールドシリーズ制覇を果たして迎える今季は、佐々木朗希投手…
ナ・リーグには10人のNPB経験日本人選手が所属
今季のナ・リーグ球団に所属するNPB在籍経験のある日本人選手は10人で、ア・リーグの4人に比べて多い。注目はやはりドジャースだろう。ワールドシリーズ制覇を果たして迎える今季は、佐々木朗希投手らスター選手の補強に成功し、万全な体制で連覇に挑む。ここではナ・リーグの主な日本人選手を紹介していく。
○大谷翔平(ドジャース)
背番号:17、生年月日:1994年7月5日(30歳)、身長:193センチ/体重:95キロ、右投左打、現チーム加入年:2024年、契約:10年総額7億ドル(約1050億円)、2024年成績:打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036。
寸評:ドジャース加入後2年目のシーズン。打者に専念した昨年は本塁打、打点のタイトルを獲得し、自身3度目のMVPを受賞した。史上初となる50-50も達成。投手復帰はまだ先になる見通しだが、さらなる前人未到の記録に期待したい。
○山本由伸(ドジャース)
寸評:昨年はシーズン途中に怪我で離脱する時期もあったが、後半戦で復帰し、ポストシーズンではエース級の働きを見せワールドシリーズ制覇に貢献した。2年目の今季は東京シリーズでの開幕投手を務めて初勝利を挙げ、順調なスタートを切った。
寸評:昨年はシーズン途中にケガで離脱する時期もあったが、後半戦で復帰し、ポストシーズンではエース級の働きを見せワールドシリーズ制覇に貢献した。そんな試合を乗り越えて迎える2年目のシーズン。MLB東京シリーズでは開幕投手を務めて初勝利を挙げ、順調なスタートを切った。
○佐々木朗希(ドジャース)
背番号:11、生年月日:2001年11月3日(23歳)、身長:192センチ/体重:92キロ、右投右打、現チーム加入年:2025年、契約:マイナー契約、2024年成績(NPB):10勝5敗、防御率2.35、129奪三振、WHIP1.04。
寸評:最速165キロを誇る令和の怪物が、ついにアメリカへ渡った。ポスティング制度のルール上マイナー契約ながら、開幕ロースター入りを果たし、東京シリーズ2戦目でMLBデビュー。昨年の優勝チームということだけあって層は厚いが、本来の力を出せば間違いなく新人王も狙える。まずはケガなく1年間ローテーションを守りたい。
カブス今永は1年目ながら昨季チームトップ15勝
○ダルビッシュ有(パドレス)
背番号:11、生年月日:1986年8月16日(38歳)、身長:196センチ/体重:100キロ、右投右打、現チーム加入年:2021年、契約:6年総額1億800万ドル(約162億円)、2024年成績:7勝3敗、防御率3.31、78奪三振、WHIP1.07。
寸評:MLB14年目、39歳を迎えるシーズン。大ベテランながら、年齢を感じさせないピッチングで昨年は日米通算200勝を達成。さらに、黒田博樹氏に並ぶ歴代1位の日米通算203勝にも到達した。今シーズンもローテーションの核となり、同地区にいる最強ドジャースを倒してワールドシリーズ優勝を狙う。
○松井裕樹(パドレス)
背番号:1、生年月日:1995年10月30日(29歳)、身長:173センチ/体重:75キロ、左投左打、現チーム加入年:2024年、契約:5年総額2800万ドル(約42億円)、2024年成績:4勝2敗、9ホールド、防御率3.73、69奪三振、WHIP1.16。
寸評:昨シーズンは移籍1年目ながら64試合に登板。楽天に在籍していたときとは異なり、さまざまな場面で登板しチームを支えた。同じ左投手だった勝ちパターンのリリーフ、タナー・スコット投手がドジャースに移籍したことで、よりチームからの期待は高まるだろう。
○鈴木誠也(カブス)
背番号:27、生年月日:1994年8月18日(30歳)、身長:180センチ/体重:83キロ、右投右打、現チーム加入年:2022年、契約:5年総額8500万ドル(約127億円)、2024年成績:打率.283、21本塁打、73打点、16盗塁、OPS.848。
寸評:昨年は日本人右打者初となる2年連続の20本塁打、3年連続2桁本塁打を達成。今年も主力としてチームを引っ張るだろう。気になる点は、指名打者としての起用が多くなっていること。守備でもしっかり評価されてほしい。
○今永昇太(カブス)
背番号:18、生年月日:1993年9月1日(31歳)、身長:178センチ/体重:79キロ、左投左打、現チーム加入年:2024年、契約:4年総額5300万ドル(約79億円)、2024年成績:15勝3敗、防御率2.91、174奪三振、WHIP1.02。
寸評:昨年はMLB挑戦1年目ながらチーム最多の15勝をマークし、ローテーションを守り切った。ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票5位、オールスターにも選ばれるなどスーパースターの仲間入り。特徴である、スピンの効いた高めに伸び上がるストレートは、メジャーでも大きな武器となることがわかったので、今年はタイトル獲得に期待。
小笠原は開幕前にマイナー通告、青柳もメジャー昇格狙う
○千賀滉大(メッツ)
背番号:34、生年月日:1993年1月30日(32歳)、身長:185センチ/体重:92キロ、右投左打、現チーム加入年:2023年、契約:5年総額7500万ドル(約112億円)、2024年成績:1勝0敗、防御率3.38、9奪三振、WHIP0.56。
寸評:昨シーズンは怪我の影響もあり1登板のみに終わったが、2年前のデビュー年の活躍はファンの心に刻まれ、武器の「お化けフォーク」の名称はメジャーでも広まっている。キャンプでは順調な調整ができているようで、新人王投票2位だったルーキーイヤーのような、エース級の活躍を求められている。
○小笠原慎之介(ナショナルズ)
背番号:16、生年月日:1997年10月8日(27歳)、身長:180センチ/体重:93キロ、左投左打、現チーム加入年:2025年、契約:2年総額350万ドル(約5.2億円)、2024年成績(NPB):5勝11敗、防御率3.12、82奪三振、WHIP1.20。
寸評:オフにポスティングシステムを利用し、交渉期限直前にナショナルズと契約合意。オープン戦初登板となった試合では、わずか5球で1イニングを抑え初勝利もゲットしたものの、以降は失点を重ねてマイナーに。平均球速はメジャー平均より劣るが、持ち味のコントロールと技巧派なピッチングでメジャー再昇格を果たしたい。
○青柳晃洋(フィリーズ)
背番号:31、生年月日:1993年12月11日(31歳)、身長:183センチ/体重:83キロ、右投右打、現チーム加入年:2025年、契約:マイナー契約、2024年成績(NPB):2勝3敗、防御率3.69、35奪三振、WHIP1.43。
寸評:NPBで最多勝を2回獲得した右腕がメジャーに挑戦。今までの日本人選手としては珍しい変則のサイドスローで、マイナー契約からキャンプでアピールしたかったが、4試合で防御率12.00と打ち込まれて昇格ならず。シーズン中にメジャーの舞台を目指す。(「パ・リーグ インサイト」鈴木優)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)