前半戦は打率.191と大不振…後半戦は“眼鏡効果”で復調 日本でも“キケ”の愛称で人気を博す、ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス内野手。昨季は世界一後にFAとなり、年をまたいで再契約を結んだ。もっとも、シーズン中はクビを覚悟したところ、あら…

前半戦は打率.191と大不振…後半戦は“眼鏡効果”で復調

 日本でも“キケ”の愛称で人気を博す、ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス内野手。昨季は世界一後にFAとなり、年をまたいで再契約を結んだ。もっとも、シーズン中はクビを覚悟したところ、あらゆる運がいい方向に巡ったことを明かしている。

 ヘルナンデスは24日(日本時間25日)、「ファウル・テリトリーTV」が放送する米ポッドキャスト番組「ドジャース・テリトリー」に出演し、昨季を振り返った。前半戦は71試合で打率.191、5本塁打、OPS.557と大不振。当初は原因が分からなかったそうだが、右目の乱視が発覚した。7月中盤からは眼鏡をかけてプレーするようになり、後半戦は打率.274、7本塁打、OPS.766と復調した。

「右目の状態が分かったことは、重要なことだったよ。メカニックも見直した。(これらのことが)私のシーズンを助けてくれたよ。もしかしたら、キャリアを助けてくれたと言ってもいいかもしれない」とヘルナンデス。「スポーツ界全体で最も難しいことは、ボールを打つことだ。ボールの回転がよく見えないと、難しいよね。でも、今のところ成果がでて嬉しいよ。シーズン通していい状態でプレーできるといいね」と、“眼鏡効果”に笑顔を見せる。

 一方で、打てない時期にチーム状態が悪かったことも奏功したようだ。マックス・マンシー内野手、ミゲル・ロハス内野手、ジェイソン・ヘイワード外野手などが離脱。「もしかしたら、あと数日でDFA(クビ)になるかもしれなかった。チームメートにとっては不幸なことだけど、幸運なことに怪我人が出たからロースターに残ることが出来たんだ。その後どうなったかは皆知っているよね」と振り返る。

 ポストシーズンは打率.294、2本塁打と勝負強い打撃を披露し、チャンピオンリングをドジャースにもたらした。今季も開幕2戦目で早速1号を放ち、存在感を発揮している。(Full-Count編集部)