全日本柔道連盟は27日、体重無差別で日本一を争う全日本女子選手権(4月20日、横浜武道館)のトーナメント組み合わせを発表した。2度目の出場となるパリ五輪48キロ級金メダリストの角田夏実(32)=SBC湘南美容クリニック=は、1回戦で78キ…
全日本柔道連盟は27日、体重無差別で日本一を争う全日本女子選手権(4月20日、横浜武道館)のトーナメント組み合わせを発表した。2度目の出場となるパリ五輪48キロ級金メダリストの角田夏実(32)=SBC湘南美容クリニック=は、1回戦で78キロ超級の鋳山真菜実(17)=徳島・生光学園高=と対戦する。
最軽量級の五輪女王が、いきなり最重量級選手とぶつかることになった。大会資料では、161センチ・53キロの角田に対し、相手は162センチ・90キロと、体重差は約40キロ。さらに、大会最年長32歳の角田に対し、現役高校生の鋳山は最年少の17歳と、両極同士による注目の一戦となる。
角田は全日本選抜体重別選手権(4月5~6日、福岡国際センター)はけがのため出場を見送り、体重無差別の全日本に照準を合わせている。昨年の前回大会から復活した「旗判定」で判定勝ちに持ち込むことが可能となり、さらに今大会解禁となる足取り(組んだ状態からの下半身への攻防)で体の小さな選手にとっては戦いやすくはなるが、「(ルールを)うまく使って軽量級でも大きい相手に立ち向かえるように頑張りたい」と意気込んている。
初出場した21年大会でも初戦となった2回戦で78キロ超級選手と戦い、相手の反則で勝利。自身の倍近い105キロの相手にけんか四つで間合いをつくりつつ足を使って動き、ポイントこそ奪えなかったものの必殺技のともえ投げで相手を腹ばいにさせ、殊勲の1勝を挙げていた。