ESPN記者が絶賛 資金力だけじゃない“全てを活かす力”の真髄 昨季のワールドシリーズを制覇し、オフにも抜かりのない補強を進め、連覇に向けて視界良好なドジャース。その大型戦力は“金満球団”と批判も受ける中、米記者はドジャースの強さの本質は「…

ESPN記者が絶賛 資金力だけじゃない“全てを活かす力”の真髄

 昨季のワールドシリーズを制覇し、オフにも抜かりのない補強を進め、連覇に向けて視界良好なドジャース。その大型戦力は“金満球団”と批判も受ける中、米記者はドジャースの強さの本質は「資金力」だけではないと断言した。

 米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は25日(日本時間26日)に米ポッドキャスト「Foul Territory」に出演。ドジャースの経営戦略を「彼らはやることなすことすべてが並外れています。私はそういうレンズを通してあの組織を見ています」と称賛。球団の強さの要因には、豊富な資源を「最大限に活用する力」があると分析した。

 比較対象として、かつて大谷翔平投手が在籍していたエンゼルスに言及。同じロサンゼルスを本拠地としながら「ビジネス面においてでも、グラウンド上でも、オオタニを勝てるメンバーで囲んだことは1度もなかった。そして彼は、あそこではある意味、いつも孤立していました」と、エンゼルスは大谷の存在を生かしきれなかったと厳しく評価した。

 対照的にドジャースに関しては、大谷の存在を「商機を見出して最大限に活用したんです」と強調。豊富な資金力だけではなく、国際ボーナスプール、スカウティング、育成など、あらゆるものを最大限に生かす能力が、ドジャースに成功をもたらしていると指摘した。

 資金力に乏しい球団からは“不平等”だとドジャースを批判する声もある。しかし、同記者は「誰が優勝するか決めるにあたり、これが戦う上での規則だと、労使協定で全員が賛成した」とし、ルールの範囲内で結果を出しているドジャースを批判するのは筋違いだと主張した。

 その上で、ドジャースの強さは単に資金力ではなく「他のチームよりも資源を最大限に活用することがうまい」ことが要因であると強調。
「だから結局、その活用方法がうまいと、このようなスーパーチームができあがるということが分かるのです」と締めくくった。(Full-Count編集部)